モジュリフトの吊り天秤による約40tの建物17棟の吊り上げ
レンタル企業のBryson Crane社は、Terex社のクレーンとモジュリフト社製の吊り天秤2台で、約40tの組立式建物を、アメリカ、フロリダ州エッジウォーター市の通信塔のある場所で吊り上げました。今回使用されたMOD 50は、長さ8mでは最大使用荷重50t、使用荷重を下げると長さ13mまで対応できる天秤です。それと共に使用されたのは、スリング、シャックル、滑車、130tのTerexクレーンで、クレーンは、60mのメインブームで吊り上げ、約9m動かすことができます。
フロリダ州デートナビーチのBryson Crane社は、地元の電力会社から、通信用の建物移転の業務を引き受けました。それらの建物は約4m x 6m x 3m、全ておよそ同じ重量で、スイッチ、ブレーカー、その他変電所運転に必要な機器を含むものでした。
吊り具を提供した、モジュリフトの代理店のI&I Sling Inc.,社の施設マネージャー、Scott Woodward氏は、次のように説明しました。Bryson社の最大の課題は、予備電池が片方の端に収納されていることによる、偏荷重でした。吊り天秤に4台の滑車が繋がれ、重量の調整が行われました。
Bryson社のオペレーションマネージャー、Ray Rutt氏が言うには、「吊り具に長さ を追加することにより、ローラーの上をワイヤロープが動くことによって対になった吊り上げ箇所につながれている下部スリングそれぞれに、均等な張力がかかるようにしました。この特殊な吊り方は、通常、どうしても滑車の使用が必要となります。」
Ray Rutt氏は次のように続けました。
「我々は、吊り高さを短くし、吊り荷に吊り天秤を近づけるために、非常にコンパクトな吊り方を選びました。
この吊り方は、下部に4点の吊り箇所がある時に(今回のように8点ではなく)、より一般的に使われる吊り方で、吊り高さは極めて重要です。多くの吊り箇所があったので、滑車は必須でした。」
Ray Rutt氏は更に続けます。
「Bryson社は、角天秤使用の吊り方と比較してこの吊り方を選びました。なぜなら既にMOD50を1台所有しており、追加の吊り天秤を入手することは理にかなっていたからです。記事が発表される時点で、17回の吊り上げが今後数週間に亘り予定されていました。
Bryson社のクレーンオペレーターは、「米国クレーンオペレーター認証の為の国家委員会」から認証を受けています。資格を持つ人材や、クレーン・フォークリフト車等の多様な品揃えで最大600tまでの吊り上げに対応しています。公共事業、建設、航空宇宙産業、海洋業界は、同社が扱う業界のほんの一部です。
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