モジュリフトのモジュラー式吊り天秤を安全に使用する際の注意事項

ビデオ『モジュラー式吊り天秤 安全使用のポイント』では、安全作業のために必要な基本的なガイドラインをわかりやすく紹介しています。
⚠️重要な注意事項
- 使用前に必ず点検してください
操作を始める前に、モジュラー式吊り天秤に損傷や摩耗の兆候がないかを必ず点検してください。 - 製造元のガイドラインに従ってください
定格荷重、正しい組み立て方法、適切な使用手順については、モジュラー式吊り天秤の製造元が提供するユーザーマニュアルに厳密に従ってください。 - 適正な吊り上げを確実に行ってください
適正なスリングおよびシャックルを使用し、それらが荷物とモジュラー式吊り天秤の両方に正しく取り付けられていることを確認してください。


🚫重要な禁止事項
- 短いストラットは、必ず端に取り付けてください
ストラットは短いものほど、端に取り付けるようにしてください。 - 荷重制限を超えないでください
モジュラー式吊り天秤の定格容量を超える荷重を吊り上げないでください。 - 追加のスリングを使用しないでください
モジュラー式吊り天秤は、両端の上下にそれぞれ2点ずつ吊り上げポイントを設ける設計となっています。両端以外にスリングを追加すると、機器の破損につながるおそれがありますので避けてください。 - 最大吊り角度を超えないでください
下部スリングの角度は、垂直から最大6度以内に保ってください。この角度を超える場合は、安全な吊り上げを行うために、より長い長さが必要となります。 - 位置合わせを無視しないでください
荷重が均等に分散されるよう、吊り具の配置と荷の位置合わせを正確に行ってください。不適切な位置合わせは、吊り天秤に過度な応力をかける原因となります。 - 機器を改造しないでください
モジュラー式吊り天秤に対して、改造を加えることは絶対に避けてください。改造は機器の構造的な安全性を損なう可能性があります。


📝よくある質問 (Q&A)
- モジュラー式吊り天秤を使用前に点検することがなぜ重要なのですか?
使用前の点検により、ひび割れ、摩耗、変形など、吊り天秤の強度や安全性に影響を及ぼす損傷を早期に発見できます。これにより、事故の防止と安全な作業の確保が可能になります。 - モジュラー式吊り天秤を作業内容に合わせて改造できますか?
モジュラー式吊り天秤は、用途に応じて長さを変更できる構造ですが、無断での改造は構造上の安全性を損ない、保証が無効になりますので絶対に行わないでください。 - 異なる構成に再組立てした場合、再度テストは必要ですか?
各部品は個別に識別・認証されていますので、正しく組み直されていれば、再テストは不要です。ただし、適正な組み立てが前提です。 - 適切な吊り具と位置合わせはなぜ重要なのですか?
正しい吊り具と吊り荷の位置合わせは、荷重のバランスを確保し、吊り天秤にかかる不均一な応力を防ぎます。重心が中心にない場合には、吊り具やスリングを検討し、水平に吊り上げてください。 - ナットとボルトは再利用できますか?
モジュリフトのモジュラー式吊り天秤のナットとボルトは、吊り作業中に最大荷重が直接かかるわけではないため、変形や損傷がなければ再利用が可能です。
◎これらのガイドラインに従うことで、作業者は吊り上げ作業時の安全性と効率を高めることができます。
より詳細な情報や正しい使用方法については、以下の動画をご覧ください。
【動画ナレーションの翻訳】
タイトル:モジュラー式吊り天秤を安全に使用するための注意点(やるべきこと&やってはいけないこと)
モジュリフトのユーザー用組立手順に従って組み立てると、ここに示すようにモジュラー式吊り天秤の標準的なセットアップが完成し、吊り上げ作業の準備が整います。スリングはこれから荷物に取り付けることができます。矢印が示している部分が、天秤および船舶の接続ポイントに荷重がかかる位置です。
荷物によっては複数の接続ポイントが必要になる場合があり、訓練されていない作業員がモジュラー式吊り天秤のストラットやフランジに別のスリングを掛けてしまうことがあります。しかし、モジュラー式吊り天秤はこのような使い方を想定して設計されていないため、その追加のスリングは直ちに取り外す必要があります。
もう一つよくある問題は、モジュラー式吊り天秤の長さが十分でない場合です。この場合、下部のスリングが垂直から最大6度を超えてしまいます。こうした状況では、吊り天秤は不要であり、クレーンフックから直接スリングで荷物を吊り上げるべきです。
■モジュリフトのお問い合わせは中村工業へご連絡ください。
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