メディア掲載/2012年


2012年10月25日(木) 日刊産業新聞

大阪勧業展に出展 新製品中心に加工実演

media_121025 ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長は、大阪勧業展(きょう25日まで開催)に出展し、ロープ端末加工と東京製綱の新製品を中心に実演・展示を行なっている。

 東京製綱の新しいワイヤロープ簡易断線検出器「ハンディーチェッカー・HC-3010」を展示し、センサーによる音と光で検出する状況を実演している。ハンディーチェッカーは10月1日から販売を開始しており、中村工業は同社販売代理店として顧客提案や機能紹介に注力している。中村社長自らブースで説明を進めるとともに、東京製綱の協力のもと紹介した。

一方、主力事業の一つであるロープ端末加工の実演も、前回の出展に続いて行った。ロープを実際に持ち込み、加工担当者が太いロープを匠の技で編み込み、仕上げていく作業を公開。来場者も足を止めて見ていた。そのほか、ワイヤロープやチェーンなどの衝撃吸収・キズ防止用の独自製品「くるっと」シリーズやシャックルの取り扱い製品を展示した。


2012年8月13日(月) 物流ウィークリー

取り外し簡単、積み荷保護 中村工業「くるっとストレート」

ワイヤロープ加工販売の中村工業(中村哲也社長、大阪市大正区)はこのほど、ワイヤロープやチェーンの衝撃吸収・積み荷の損傷を防ぐクッションカバーの「くるっと」に加えて、まっすぐに切れ目を入れた「くるっとストレート」を新たに発売している。

 「くるっと」は、強化ゴムホースにらせん状の切り込みを入れたもので、ワイヤロープに巻き付けるだけで積み荷の保護や繊維ロープの保護・寿命延長のほか、玉掛け加工部の素線(ひげ)を隠せ、手を傷つけないカバーとしても活用されている。

新たに追加された「くるっとストレート」について、中村社長は「顧客のニーズに応え開発した。まっすぐに切れ目を入れたことで、より簡単に装着や取り外しができるようになった」と説明。またワイヤロープの劣化などを目視で容易に確認できるよう、クリアタイプも提供しており「くるっと」のラインナップ拡充に取り組んでいる。

従来は、ワイヤロープ加工前にゴムホースを通す作業が必要だったが、くるっとの開発で、どこにでも簡単に後付けが出来るため、ゴムホースが損傷した場合でも、傷んだ部分だけの交換や必要な部分だけの保護など、コストメリットが大きい。

「これからもお客様の要望に応え開発に努めたい。重量物や鋼材の運搬に欠かせないワイヤロープの作業性、安全性を高められるクッションカバーを提供していく」と話す。

問い合わせは、電話0120(0000)62番。HP=http://www.rope.co.jp(山田克明)

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2012年8月12日(日) 読売新聞

「命綱」に技編み込む/挑む企業

media_120812 港湾や建設現場、倉庫などでクレーンの先に付けて重い荷物などをつり上げたり引っ張ったりするのに欠かせないワイヤロープは「産業を支える命綱」とされる。その加工で国内トップ級の技術を誇る。フックにかけられるよう金属製ロープの先端を輪の形に加工して売るが、不良品は大きな事故を引き起こすだけに高い品質が求められる。

 2009年に就任した2代目の中村哲也社長(41)は「品質、納期などあらゆる面で他社に差をつけたい」と意気込む。

輪にしたワイヤロープを留めるには、アルミや鉄などの管をプレス機で押しつぶして固定する方法と、手作業で編み込む方法がある。得意とするのは、直径10㌢前後の太いロープの加工で、鋼線を1本ずつ編み込む職人技が要求される。ロープ加工技能士の国家資格は、社員のうち10人が取得し、中村社長自身も1級に合格している。

きめこまやかな顧客対応も強みだ。ワイヤロープが当たって荷物が傷つくという顧客からの不満を聞き、ロープを覆うゴム製のカバー「くるっと」も開発した。簡単に取り付け、取り外しができる。

中村社長は、創業者である父親の背中を見て育ち、高校卒業後は、ワイヤロープの仕入れ先である東京製綱に入り、2年間、工場で修業した。34歳で再び3年間、東京製綱の本社と研究所に出向した。軽量化しつつ、1平方㍉・㍍当たり220㌔・㌘以上の重さに耐える「ハイクロスロープ」の開発に参加したこともある。

公共事業の縮小や景気低迷などで経営環境は良くない。しかし、ワイヤロープは消耗品で、用途もエレベーター、舞台装置など幅広い。今、海外向けの売り上げはほとんどないが「国内市場だけでも、まだまだ開拓の余地が残っている」(中村社長)と力を込める。(三宅隆政)


2012年8月6日(水) 産業新聞

くるっと」(衝撃吸収・キズ防止製品)中村工業 品揃え拡充 多様なニーズを開拓

media_120806 ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長)は、ワイヤロープやチェーンなどの衝撃吸収・キズ防止製品「くるっと」の商品メニューを拡充している。取引先からの声をもとに改良、派生商品を開発しているもので、「くるっと」シリーズのニーズ開拓や拡販を図る考え。

 「くるっと」は強化ゴムホースにらせん状の切り込みを入れ、ワイヤロープやチェーン、繊維ロープに簡単に取り付け・取り外せる保護資材。吊り荷のキズ防止、繊維ロープの保護・寿命延長、玉掛け加工部分で手を傷つけないためのカバーなどに活用できる。

これまで、標準タイプの「スタンダード」、肉厚タイプの「スタンダードプラス」、耐摩耗性に優れた「ハイグレード」、透明タイプの「クリア」や「シリコン」、切り込み幅を広く取った「ロングピッチ」を製品化してきた。

今回新たに開発したのは「くるっと・ストレート」と、「ホース端末くるっと加工」。「くるっと・ストレート」は通常のらせん状ではなく、直線状に切り込みを入れて、ロープに対して縦方向にカバーできる形にした。ロープなどの全体を簡単にカバーできるのが利点。切れ目をゴム接着剤で埋めることで、水の侵入を防ぐ「ロープカバー」といった試作品も開発している。

「ホース端末くるっと加工」は、ロープ本体は切れ目のないホースで「ヒゲ」や加工部分を含めた「首下」をくるっと加工のタイプとしたもの。特にトラック用のロープに最適で、切れ目のないホースにより荷を傷つけず、ヒゲをカバーすることで荷台シートのキズや破損を防ぐ。

従来は編み込んだロープにホースを入れる場合、編み込み部分が太く、ヒゲに引っかかるためホースを首元まで入れることができなかった。また、玉掛け時に吊るものや形状によって「くるっと」が移動することがあったが、こうした問題を解決した製品(ただし後着けは出来ない)。

仕様・価格は「くるっと・標準タイプ」の12㍉サイズ(12―16㍉ロープ用)が1㍍当たり650円、「くるっと・ストレート」が同じく550円。中村社長は「『くるっと』の用途は本当に幅広い。お客さまからの要望をいただいて工夫し開発している。もっと知名度を高めて、ワイヤロープの営業につなげていきたい」と話している。



2012年7月30日(水) 産業新聞

羅針盤:“節電の夏”ひと工夫

media_120730 「今年の夏も節電に励んでいる」と話すのは、ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市大正区)の中村哲也社長。

 本社工場2階の加工作業場にはエアコンが設置してあり、その日の気候に応じて適宜動かすように指示しているが、自身の執務スペース(3階)はエアコンを動かさずに扇風機のみで最近まで乗り切ってきた。

「震災までは電気についてあまり考えることもなかったが、節電ということで意識が変わり、身の回りから何でもやってみるようになった」。社員と自身の事務机用にはパソコンと接続して使う小型扇風機を8個購入した。

熱中症・暑さ対策のため飲み物も十分用意している。冷蔵庫に新しく加えたのがコーラ。「若い人に喜ばれており、暑いなか来られるお客さんの評判も上々です」。節電を工夫して楽しみつつ、厳しい大阪の夏をできるだけ快適に乗り切る心づもりだ。



2012年6月27日(水) 鉄鋼新聞

ワイヤロープ用クッションカバー 中村工業が商品拡充 「まっすぐな切れ目」タイプ追加

media_120627 ワイヤロープ加工業の中村工業(本社・大阪市大正区、社長・中村哲也氏)はこのほど、オリジナル商品でワイヤロープ用クッションカバー「くるっと」のアイテムを拡充、新たに真っ直ぐな切れ目を入れた「くるっとストレート」
=写真= を追加し発売した。「くるっと」はワイヤロープ・繊維ロープ・チェーン用のクッションカバーで、10年6月の販売開始。価格は「くるっと」の標準タイプ12㍉サイズ(ロープ径12~16㍉用、1㍍当たり)が650円、「くるっとストレート」同サイズが550円。

 「くるっとストレート」を追加したことで、切り口の種類は標準・ロングピッチ・ストレートの3種類となった。ホースの種類はスタンダード(標準品/天然ゴム)、スタンダードプラス(肉厚タイプ/天然ゴム)、ハイグレード(摩耗に強い/合成ゴム)、クリア(透明/ビニール)、シリコン(熱に強い/半透明/シリコン)の5種類。

中村社長は「『くるっとストレート』は真っ直ぐに切り込みを入れたもので、お客さんからの要望により製品化した。『くるっと』はロープ類のクッションカバーとして需要家の評判も上々。ワイヤロープなどに装着すれば衝撃を吸収し、ロープや吊り荷を疵付けない。玉掛けの首下(ワイヤロープ本体部分)や、巻き差し加工の保護にも適している。用途に合わせて使って頂きたい」と話している。



2012年3月21日(水) 産業新聞

東京製綱「ハイクロスロープ」累計売上げ 1億円達成

media_120321 ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長)は、主力製品として販売する東京製綱ワイヤロープ「ハイクロス(HX)ロープ」が、販売開始から累計1億円の売上高を達成した。東京製綱の販売代理店として同製品の発売以来、拡販に注力しており、単独では最も多い販売実績を持つ。
「ハイクロスロープ」は、東京製綱が開発した高強度玉掛け用ワイヤロープ。従来製品にはない強度、軽量性、柔軟性が特長。強度は6×24A種で従来比約40%、6×37A種で約30%高く、繊維心ながら鋼心入りロープと同等の強さを持つ。

 同じ強度のワイヤロープに比べて、サイズダウンが可能となるため軽量化でき、従来品と比べて倍以上の柔らかさを実現できる。ロープの識別を明確にするため、心綱に赤ロープを使うと同時に、端末部に「HX」の表示を加えて安全性、使いやすさを備えている。

業界で初めてQRコードにも対応。荷札のQRコードを携帯電話やスマートフォンのバーコードリーダーで読み取ることで、ハイクロスロープの規格破断荷重や安全荷重が分かる。

中村工業は2009年の販売開始以来、注力してきた。注文の本数、売上金額とも着実に増加し、3月中旬に累計1億円を突破。販売2年目で月間100本以上、3年目で月間200本以上を受注している。すべて玉掛け用での販売で、トータル長さは3万6000㍍超となる。

そこれまで玉掛け用ワイヤロープは、特殊用途品を除いて長く新製品が市場に出ておらず、ハイクロスロープは業界でも久々のヒット商品となり、ユーザーの知名度も高まっている。最近では震災のあった東北地区で需要が増えており、復興にも役立っているという。



2012年3月15日(木) 鉄鋼新聞

東京製綱の玉掛け用ワイヤロープ 中村工業が販売好調 累計販売、1億円突破

media_120315 ワイヤロープ加工業の中村工業(本社・大阪市大正区、社長・中村哲也氏)はこのほど、東京製綱製玉掛け用ワイヤロープ『ハイクロスロープ』の累計売上高がちょうど3年間で1億円を突破した。ハイクロスロープは09年3月の発売開始。玉掛け用ワイヤロープは特殊用途品を除けば長年、新製品が出ていなかった。ハイクロスロープは「強い・軽い・柔らかい」と3拍子揃った製品で、玉掛け業界を代表する久しぶりの大型製品といえる。

 中村社長は「ハイクロスロープは、東京製綱が開発した画期的な玉掛け専用のワイヤロープ。同一ロープ径で汎用ロープと比較すれば、強度が40%向上し、サイズダウンすることで重量が約25%軽量化できる。柔軟性では倍以上の柔らかさを持つ。玉掛け用ワイヤロープが持つ3拍子揃った特長が評価され、ユーザーに好評だ。価格面でも優位性がある。太径ロープは細径化することで、価格的にメリットがある。細径ロープも少品種化が可能となり、コストダウンや省スペース化が図れる。ハイクロスロープの販売数量は右肩上がりに伸びている。最近では特に東北などの被災地でよく使われており、復興に役立っている」と話す。

同社はハイクロスロープ拡販のため、無料でサンプル送付を行っている。問い合わせは(電話=06-6551-3390)まで。


2012年2月16日(木) 鉄鋼新聞

ワイヤ用クッションカバー 12年販売、5割増目指す

media_120216 ワイヤロープ加工業の中村工業(本社・大阪市大正区、社長・中村哲也氏)は、オリジナル商品でワイヤロープ用クッションカバー「くるっと」の拡販に力を入れる。「くるっと」は強化ゴムホースに螺旋状の切り込みを入れた製品。販売開始は10年6月。「くるっと」の12年販売目標は、前年比で5割増を見込んでいる。

 「『くるっと』はロープ類のクッションカバーとしてユーザーから好評だ。今後は利便性の良さをPRすることで水道管の結露防止、パイプ・鋼材などでの衝撃吸収、電線やコード類の結束など、新たな用途での需要も積極的に探っていきたい。『くるっと』の新製品ではこのほど、150度までの高温に耐えうるシリコン素材をホースに用いた『くるっとシリコン』を発売した」(中村社長)という。

くるっと」の最大の特長はワイヤロープ、繊維ロープ、チェーンなどに装着するだけで衝撃を吸収できる利便性にある。ロープや吊り荷を疵付けずに、玉掛けの首下(ワイヤロープ本体部分)や、巻き差し加工の保護にも適している。

くるっと」のメートル当たりの価格は標準タイプ12㍉サイズ(ロープ径12~16㍉用)が650円、15㍉サイズ(同16~20㍉用)が700円。

派生商品としては、玉掛索加工部に「くるっと」をグリップ状に巻き付けた「くるっと付玉掛索」、素材が透明ビニール製の「くるっとクリア」、JIS規格品で加工部に「くるっと」を巻いた「トラック専用ワイヤロープ」、「くるっとシリコン」がある。

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