ワイヤロープ用語集
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あ
- アイクランプ
- テザックワイヤロープのロック加工。
手編み加工の長所を取り入れ、ロープを組み合わせた上から圧縮加工を行うことで、アイ部にかかる荷重が均等で金具に与える応力も無理が無い。
締結効率はロープ保証破断荷重のほぼ100%。
- アイスプライス
- ワイヤロープの端末がアイ(ループ状)になった手編みのロープを指す。
加工方法としては、219条巻差し加工や、かご差し等がある。
- アイ加工
- 端末がアイになったロープを指す。編み込み加工とロック加工などがある。
- アニーリング
- 1.(焼きなまし,焼き鈍し)線材をある温度に加熱したのち、ゆっくりと冷却すること。内部組織の均質化、内部応力の除去のために行う処理。なまし。
2.ロック加工前に端末を溶断する加工方法。(現在ではほとんど行われない)
- アニーリングブライト
- アニーリング(焼きなまし)しながら表面を光らせる処理。
- アフタードロー
- 伸線でめっき後に伸線する方法。
- アルミニウム
- (英 aluminium)元素の一つ。記号 Al原子番号一三。原子量二六・九八。代表的な軽金属。アルミノケイ酸塩として岩石、土壌中の重要成分。工業的には、ボーキサイトからアルミナをつくり、 溶融塩電解によって精製する。建築用材、運輸関係材料、送電線、化学器具、家庭用品など広く用いられる。ニューム。アルミ。ワイヤロープではメッキやロック加工に使うスリーブに使用される。
- アルミめっき・アルミニウムめっき
- 通常の腐食環境に対する防食効果は亜鉛めっきより非常に大きい。特に酸に対しては強く、アルカリには弱い。
- アンカーワイヤ
- 船を固定させるためにイカリを上げ下げするロープ。
- 亜鉛
- (英zinc) 亜鉛族元素の一つ。記号 Zn 原子番号三〇。原子量六五・三七。青みがかった銀白色の金属で、摂氏一一〇度ほどで延性・展性が著しくなる。トタン板、真鍮、洋銀などの合金材料。ワイヤロープではめっきやソケットに使用される。
- 亜鉛・アルミニウム合金めっき
- 亜鉛にアルミニウムを適量(5~10%)配合。特長としては、高耐食性(亜鉛の約2倍)、犠牲防食性、隙間防食に優れる。
- 亜鉛めっき
- 1.熱式亜鉛めっき:水分や海水および有機酸に対して防食効果が大きい。このめっき方法ではもろい合金層を生ずる。
2.電気亜鉛めっき:水分や海水および有機酸に対して防食効果が大きい。このめっき方法では合金層を生じない。また、厚めっきが可能である。
- 亜鉛付着量
- 亜鉛付着量試験によって得られた素線の破断までのねじられた回数をいう。
- 亜鉛付着量試験
- (ロープ素線の亜鉛付着量試験) ロープ素線から採取した試験片の亜鉛付着量をJIS H 0401(溶融亜鉛めっき試験方法)またはJIS G 3525(ワイヤロープ)に規定された方法により求める試験をいう。
- 圧縮止め
- ロック加工。
素管にワイヤロープを通し、プレス機で素管を圧縮(プレス)する加工方法。
- 案内索
- 立坑(たてこう)などでケージの案内用として用いられるロープをいう。
曲げ剛性の大きい、多層より線またはセミロックドコイルロープなどが多く使用される。
ガイドロープともいう。
- 圧縮加工
- ロック加工。
素管にワイヤロープを通し、プレス機で素管を圧縮(プレス)する加工方法。
- 赤ロープグリース
- 色相がロープ面上で透明なので点検し易く、塗り易い最も一般的なグリース。
- 頭割り
- ストランド6本を3本−3本、又は2本−4本に解いてアイの形を作る加工。
フレミッシュ。
- 編み込み(編込み)
- スパイキを使ってワイヤロープを編み込む加工方法。
巻差しやかご差し等。
- 編索
- ブレイドロープ
- 麻索
- 麻を撚り合わせた綱。
- アイ
- 玉掛索等の端末のループ状(輪)になっている部分。蛇口ともいう。
- 赤穂ロープ㈱
- (AKO ROPE MFG.CO.,LTD.)日本のJISワイヤロープメーカー。
創立年月日:昭和38年5月15日
所在地:兵庫県赤穂市坂越291
ウェブサイト:赤穂ロープ【沿革】
1963年5月(昭和38年):新大日製綱㈱として発足。
1966年5月(昭和41年):赤穂ロープ㈱と改称。
1970年1月(昭和45年):富士製鐵㈱より東京製綱㈱に経営が移譲され、東京製綱㈱の関連会社となる。
い
- 鋳込む
- 金属(亜鉛やホワイトメタル)を溶かして、ソケットや鋳型に流しこむこと。
- 異形線
- 表面の断面形状が円形でない鋼線をいう。
- 異形線ストランド
- 複数の異形線で構成されたロープの構成要素をいう。
- 異形線ロープ
- 異形線ストランドをより合わせたロープをいう。
- 入れ代(いれしろ)
- 各種のロープ加工における加工に必要なロープの長さで、加工代又は細工代ともいう。
う
- ウォーリントンシール
- 【Warrington Seale】
ウォーリントン形とシール形とを組み合わせたもので、耐疲労性が非常に優れ、また柔軟性に富み更に耐摩耗性にも優れているため、用途は広範囲にわたっています。
構成は、 6xWS(26)、6xWS(31)、6xWS(36)等。
- ウォーリントン
- 【Warrington,Warrington type rope】
平行よりロープの一種で、ストランドの外層素線に2種類の形の素線を用い、そのうち第1層の凹部には大素線(心線、第1層素線と同径)を凸部には細い素線を交互に入れてよったロープをいう。各層の素線数は1+n+(n+n)のように表され、外層素線には大小2種類あり、外層素線数は内層素線数の2倍で、内外層の組合せによって隙間を少なくしてあります。 このウォーリントン形ロープは、最近ではあまり使用されていません。
構成は6xW(19)等。
- うねり
- ロープが無負荷などにより圧縮され、扁平化した状態をいう。
- 上綱(うわづな)
- (ロープ運搬) ロープを用いて運搬物(人)を移動させる運搬方法をいう。
- 浮き
- (ロープの浮き) 心線と側線または上より線と下より線とが密着していない状態をいう。
- 上より線(うわよりせん)
- ストランドの上層を構成する素線。
え
- えい索(曳索)
- 搬器を移動(引っ張って動かす)するためのロープ。
- エレベータ用ロープ
- 主に8ストランドロープが使われる。
エレベータロープの素線の公称引張強さは、シーブ溝の磨耗変形の対策上、いわゆるエレベータ種と呼ばれるE種が主に使用されているが、近年ビルの高層化にともなってA種も使用されており、また、異形線ロープも使用されはじめている。
さらにビルの超高層化対策としてB種も検討されている。
- エンド
- ロープ等の端末。
- エンドレス
- 継ぎ目の無いもの。円形に仕上げたワイヤロープ。
- エンドレスグロメット
- ストランド6本のうち、1~3本のストランドを使用して輪にする加工方法。
吊りしろが短い場合などに使用される。
「グラメット」ともいう。
- エンドレスロングスプライス
- ロープとロープをつなぎ合わせ、輪にする加工方法。
スキーリフトや、ロープが切れた際の応急処置として使用される。
「本つなぎ」ともいう。
- 栄興鉄鋼㈱
- 韓国のJISワイヤロープメーカー。英語名:Youngheung Iron& Steel。
韓国kiscoGroupの日本支社、㈱羅寶ジャパンが取り扱っている。
ウェブサイト:栄興鉄鋼(英語)㈱羅寶ジャパン
住所:〒541-004 大阪府大阪市中央区瓦町1-7-2 TTNビル10階
TEL:06-6209-8899【沿革】
1977年4月20日:創業
1989年7月5日:日本工業規格(JIS)表示認証
お
- オーストラリア加工
- 「かご差し」のこと。
「オーストラリアン加工」ともいう。
- オーバルストランド形
- 素線をだ円形により合わせたストランドを繊維心の周りに2層より合わせたもの(シンキングロープ)や、素線を多層により合わせたもの(コンセントリックロープ)などがある。
「平ストランド形」ともいう。
- オールかご段落し
- 全ての編みこみをかご差しにした219条かご差し加工。
かご差しを3回、巻差しを2回入れる加工方法もあるため、「オールかご」と呼ぶことで区別している。
- オールテレーンクレーン
- 運転席と操作席が別であるため形はトラッククレーンと同様だが、ラフタークレーンのようにすべてのタイヤが駆動するクレーン。
- オメガフィラーロープ
- プラスチック充填ロープ。
テザックワイヤロープの商標。
- 応力
- 物体が外部から力を受けたとき、物体内に生ずる反作用力。ストレス。
- 落とし(おとし)
- 「段落し」の略。
巻差しやかご差しで「半差し」することを「落とし」「段落し」という。
- 落ち込み
- (ストランドの落ち込み) 特定のストランドが落ち込む現象をいう。
か
- かご形より線機
- 一般には、その形状から”かご形(cage type)より線機”と呼ばれている。
P形より線機は、ボビンを取り付けるフライヤ(flyer)が、より線機の主軸に対して、公転するとともに、より戻し装置に連結して自転するようにもなっている。
- ガードケーブル
- 自動車道路などの防護棚として張られたロープをいう。
- ガイドロープ
- 案内索
- かご差し
- 撚り方向と反対に編みこむ加工方法。段落し加工に比べてロープが回転しても抜けにくい。
かご差しとは普通4回編み込んだかご差しのことを指すため、玉掛索として使用するには半差し加工(かご差し段落し、オールかご段落し、219条かご差しと呼ぶ)が必要。
- かご差し段落し
- 撚り方向と反対に編みこむ加工方法。段落し加工に比べてロープが回転しても抜けにくい。
オールかご段落し、219条かご差し、オーストラリアン加工ともいう。
- かご状形くずれ
- 外層ストランドがゆるんで局部的にふくらんでかご状になった状態をいう。
- ガット船
- 海底の砂を掘り取る回転式のバケットクレーンを装備した砂利採取運搬船をいう。
- カラーロープ
- カラーロープはストランドをペイントしたロープである。カラーロープは、ロープの外観を目視するだけでカラーが判別できることから、購入年度毎、あるいは、工事現場毎などに色別することで、ロープの在庫管理や、使用ひん度管理などを容易にし、安全対策にも役立てることができる。ペイントにはロープグリースの性状も加味した準乾燥性のペイントを用い、ストランドのより合わせのさいに塗布する。
- カルジー
- 亜鉛アルミ合金めっき線。ジェイワイテックスの商標。
- 下層
- 幾重にも重なり合ったものの下の部分。
- 加工代(かこうしろ)
- 各種のロープ加工における加工に必要なロープの長さで、入れ代又は細工代ともいう。
- 可視断線
- 外部から見える範囲内のロープの断線をいう。外部断線ともいう。
- 可捩(かれい)
- ねじることが可能であること。
- 可捩度(かれいど)
- ロープの可捩性を定量的に表示するための表現でロープと等径の丸鋼棒のねじり剛性との比をいう。ロープのねじりやすさの指標 。
- 可撓(かとう)
- たわめることが可能であること。「可撓性」
- 可撓度(かとうど)
- ロープの可撓性を定量的に表示するための表現でロープと等径の丸鋼棒の曲げ剛性とロープの曲げ剛性との比をいう。ロープの曲げやすさの指標。
- 架空索道
- 支柱間に張られた支索上を、えい索によって乗物(搬器)を運転する鉄道をいう。
- 荷重
- 1.トラックなど貨物自動車の荷の重さ。
2.構造物の一部、または全体にかかる外力や重さ。「橋桁にかかる荷重」
- 荷重-伸び曲線図
- (ロープの荷重-伸び曲線図) 引張荷重と伸びの関係を、縦軸に荷重、横軸に伸びをとって表わした図表をいう。
- 回転トルク
- 回転体が軸のまわりに受ける力のモーメント。その大きさは,作用半径と作用した力との積で表される。
- 回転曲げ
- 一定の曲率半径に曲げられた試験片をそのまま自転させて行う曲げ負荷方法をいう。
- 外層
- 幾重にも重なってできているものの外側の重なり。外側の層。
- 外層素線
- ワイヤロープの外側の素線。
- 外部断線
- (ロープの外部断線) 外部から見える範囲内のロープの断線をいう。可視断線ともいう。
- 外部腐食
- (ロープの外部腐食) 外部から見える範囲内のロープの腐食をいう。
- 外部磨耗
- (ロープの外部磨耗) ロープとドラムあるいはシーブなどとの接触による磨耗およびロープ表面の腐食による磨耗をいう。
- 間隔索
- 立坑において、ケージ相互の衝突を防ぐために用いられるロープをいう。ディスタンスロープともいう。
- 金心(かなしん)
- ストランド心およびロープ心の総称。鋼心ともいう。
- 形くずれ
- (ロープの形くずれ) ロープの形状の変化。素線が正しい位置からはずれた状態をいう。
- 形付け
- ロープを不反発にするため、製綱時にストランドにスパイラルの形をつけることをいう。また、ロープをほぐしたストランドのスパイラル高さとほぐす前のロープの径との比を百分率で表わし、形付率という。
- 形付けロープ
- 不反発性ロープ
- 側線(がわせん)
- ストランドにおいて、心線あるいは繊維心の周りを構成する素線。
- 片曲げ
- 一つの平面内において、ロープが常に一方向にのみ曲げられる負荷方法をいう。また、U曲げともいう。
- 片上がり
- (ストランドの片上がり) フラット形ロープにおいて、ストランドまたはロープの自転により、本来のロープ外接円より盛り上がりを生じる現象をいう。
- 片側磨耗
- 偏心磨耗
き
- 局部腐食
- 局部的なロープの腐食をいう。
- 緊張索
- 支索あるいはえい索を一定張力に保つために、緊張重錘と支索の一方およびえい索のかかる対向シーブに取り付けられるロープをいう。
- 木枠
- ワイヤロープを巻き付けるもの。「ドラム」ともいう。
- 局部マルテンサイト化
- ロープ素線が他の物体と摩擦して局部的に焼きが入り、マルテンサイト化することをいう。
- 規格破断荷重
- JIS規格で定められたロープの破断荷重。
- ㈱キスワイヤ
- (KISWIRE)韓国のJISワイヤロープ製造メーカー。
世界トップクラスの生産量を誇る。旧社名:高麗製綱。
設立:1945年9月22日
本社:475 Mangmi-2dong, Sooyoung-ku, Busan, Korea
TEL:(051) 760-1700
ウェブサイト:KISWIRE
- キロニュートン
- 応力(引張強さ)及び弾性係数のSI単位。kN。トンに換算する場合は÷9.80665
- キンク
- (ロープのキンク) 形くずれの一種でロープがねじりとゆるみを同時に受け、そのためもつれと塑性(そせい)変形を起こした状態をいう。
ロープを解いているとき、または引き伸ばし中に撚りが入ったまま伸ばしてしまった時などに出きる極端な捻りが入った部分。
ロープの曲がりぐせをキンクということもある。
く
- クラウン
- ロープの外接円と接する部分の近傍をいう。ロープの山。
- クラウン断線
- クラウン部(ロープの山部)の断線。
- グロメット
- ストランド6本のうち、1~3本のストランドを使用して輪にする加工方法。
吊りしろが短い場合などに使用される。
「グラメット」ともいう。
- グラメット
- 「グロメット」と同じ。「グロメット」が正しい。
- クランプ
- 切削作業、機械工業などで加工物をつかみ、あるいは、はさみ込んで固定する金具。
クランプ管を略していうこともある。
- クランプドダイヤ
- ロープを周囲より各素線およびストランド相互が接触するまで締め付けて測定したロープ径をいう。
- クランプ管
- ロック加工をするときにロープに通して圧縮する金具。スリーブともいう。
- グリース
- (ロープグリース) ロープの防錆と潤滑のためにロープに含浸されるもののほか、使用時に塗布する保守用のグリースがある。
- グリーンロープ
- 異形線ストランドロープ。神鋼鋼線工業の商標。
- グリーンナフレックスロープ
- 異形線ナフレックスロープ。非自転性。神鋼鋼線工業の商標。
- クレーン等安全規則第219条
- (クレーン等安全規則第219条)
第219条抜粋
「アイスプライスは、ワイヤロープのすべてのストランドを3回以上編み込んだ後それぞれのストランドの素線の半数を切り、残された素線をさらに2回以上(すべてのストランドを4回以上編み込んだ場合は1回以上)編み込むものとする。」
- クローサー
- ストランドをロープによる機械をいう。製綱機ともいう。
- クローラクレーン
- 機械式のショベル系掘削機に取り付けられるフロントアタッチメントの内、ラチスジブを装備するものがクレーンとして専用化して発達したものである。
クローラ(履帯)を装備した車体の上にクレーン装置を架装したもので、クローラであるため接地面積がタイヤより広く、不整地や軟弱な場所の走行ができる。
- クロスロープ
- (cross rope/繊維ロープ)
一般的な非自転構造のロープ構造で、2本のストランドを1組にして撚ったロープ。
ストランド数によって8本撚り(8打ち)、12本撚り(12打ち)がある。
用途:車の牽引ロープ、船舶の係留等
ワイヤロープでは「ブレイドロープ」という製品があったが、現在ではほとんど使用されていない。
- 空気パテンティング
- 冷却に空気を使用するパテンティングをいう。鉛焼きともいう。
- 黒ロープグリース
- アスファルト系の黒色ロープグリースをいう。赤ロープグリースに比べて耐候性に優れる。
- 組索
- (braided rope) 編索、組索またはクロスロープと呼ばれているワイヤロープで、完全な非自転性ロープである。
ブレイドロープには、構成するストランド(シェンケル)数によって、4本組、6本組、8本組及び12本組がある。
ブレイドロープを編組する方法には、ストランド2本を1組として編組する方法と、ストランド1本づつを編組する方法がある。
いずれの方法でも、構成ストランドの半数づつをZよりとSよりにして編組することで完全な非自転機構にする。
4本、6本、8本ブレイドロープの主な用途は玉掛用ロープ。8本ブレイドロープは主に送電線のリードロープ。 12本ブレイドロープは主に大型トロール船のペンネントロープなどに用いられる。
主な特徴
完全な非自転ロープで、使用中に、しごきや捻れを受けても回転しない。
柔軟性にとくにすぐれ、ケーブルレイドロープよりも、さらに数倍も柔軟である。また、くせがつきにくい。
構成ストランドが相互にクロスして接触しているので、大きな張力のもとで、圧接された状態になると損傷を生じやすい。
編組することにより、より減りが大きくなるため、ケーブルレイドロープよりも破断荷重(ロープ強度)が小さい。
このような特徴からブレイドロープは、吊荷や、曳荷などの捻れ、回転を生じてはならない場合や、バンドリングを必要とする大径の玉掛用ロープ(ワイヤロープスリング)などに重用される。
- くるっと クッションカバーくるっと
- 強化ゴムホースにラセン状の切り込みを入れたもので、ワイヤロープ、繊維ロープ、チェーン等に、簡単に取り付け、取り外しすることが可能です。
【特長】
●ワイヤロープやチェーンに『くるっと』クッションカバー
衝撃を吸収し、ロープやつり荷をキズつけません。
●繊維ロープに『くるっと』プロテクト
ロープを保護し、磨耗を防ぎます。
●巻き差し加工部に『くるっと』玉掛けグリップ
加工部の素線(ひげ)を隠し、素手で触れます。【仕様】
■ホースの種類は6種類。
標準タイプの「スタンダード」
標準よりも肉厚な「スタンダードプラス」
耐摩耗性に優れた「ハイグレード」
透明ビニールの「クリア」
透明ビニールの肉厚タイプ「クリア・ハイグレード」
耐熱性に優れた「シリコン」■カットの種類は3種類。
標準ピッチ
ロングピッチ:標準よりもピッチが長く、巻き付け回数を少なく出来る。
ストレート:真っ直ぐに切れ目を入れたもの【サイズ】
ロープ径6mm~70mmに対応した各サイズをご用意致しております。ロープ以外にも、パイプや鋼材などの衝撃吸収や、電線やコード類の結束等、様々な用途が考えられます。
今までありそうでなかった、目からウロコのこの便利さをぜひご確認ください。
『くるっと』のお問い合わせは、中村工業スタッフまで、お気軽にお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-0000-62
メール:info@rope.co.jp
くるっとは中村工業の商標。
け
- けい留索
- 船体をけい留するためのロープをいう。
- ケーブルクレーン
- ケーブルクレーンは、空中に張り渡したケーブルをトロリが横行するクレーンでスパンの長いものが多く、巻上、横行、走行などを行う。
ケーブルクレーンには、両側の塔が走行しない固定ケーブルクレーン、片側もしくは両側が走行するケーブルクレーンがある。
ケーブルクレーンには両端の高低差があるものもある。
ケーブルクレーンはダムのコンクリト打設、橋梁建設などの土木工事に使用される。
- ケーブルレイドロープ
- 繊維心もしくはロープ心を心綱として、その回りに6本のロープをより合わせた複々より索をいう。チラーロープともいう。
- 巻解試験(けんかいしけん)
- (ロープ素線の巻解試験) ロープ素線から採取した試験片をこれと同一径の心金の周囲に規定された回数を密接して巻付け、さらにこれを解きもどしたときに試験片が破断するかどうかを調べる試験をいう。
- 径の測定 (ロープの径の測定)
- (ロープの径の測定) ロープの一端から1.5m以上離れた任意の点2ヵ所以上または同一断面において2方向以上をノギスで測定し、その平均値を求める試験をいう。
- 径の測定(ロープ素線の径の測定)
- (ロープ素線の径の測定) 試験片を同一断面において2方向以上をマイクロメータで測定し、その平均値を素線径とし、同種線径の各試験片について最大のものと最小のものとの差を求める試験をいう。
- 減面率
- 伸線において、1ダイス通過前後の鋼線の断面積差をダイス通過前の鋼線断面積で除し、百分率で表わしたものをいう。
こ
- コイル巻
- 木枠に巻かず、ロープのみで輪にしたもの。ワッパ巻。
- コース
- アイを補強するループ状の金具。「シンブル」が正式名称。
- コンセントリックロープ
- 丸線を同心円状に数層より合わせた上に、平ストランドを1層または2層より合わせたもので、平ストランドのより方向とコンセントリック層のより方向を適当に変えて自転が少ないようにつくられたロープをいう。
- コンパウンドロープ
- (繊維ロープ)麻ヤーン、麻ストランドとワイヤストランドを組み合わせて撚ったロープ。
- コンビロープ
- (繊維ロープ)麻ヤーン、麻ストランドと鋼ストランドを組み合わせてよって索としたものをいう。
その構成により性質も麻索に近いものとロープに近いものとがあるが、いずれもロープと麻索の両方を兼ね備えたもので、優れた可撓性弾性を備え、また麻索に比し大きな強度をもつ。
- 興国鋼線索㈱
- 現在はジェイ・ワイテックス㈱。日本のJISワイヤロープメーカー。
ジェイワイテックス㈱:http://www.j-witex.co.jp
- 交差より
- 6X24、6X37などが交差よりの代表的な構成。
各素線の接触状態から点接触よりとも呼ばれる。
点接触による曲げ応力などが付加されて、耐疲労性はあまり期待できません。
- 公称径
- 呼び径として呼称するロープの径(mm)をいう。
- 構成
- ロープのより構造を断面の構成で表示したものをいう。⇔構造
- 構成記号
- ロープの断面構成を(ストランド数)×1ストランド素線本数)で表示したものをいう。
ただし平行よりの場合は各層素線の組合せ形式の記号で表示する。
- 構造
- ロープのより構造を断面の構成で表示したものをいう。⇔構成
- 硬鋼線材(こうこうせんざい)
- 鋼線の材料で高炭素鋼を細いコイル状に熱間圧延した線材をいう。
- 硬質繊維
- マニラ麻、サイザル麻などの硬い繊維をいう。
- 航空機用ロープ
- 主として航空機の操縦、種々の航空機産業などに用いるロープをいう。
- 鋼材
- 工業製品などの材料とするために、板、棒、管状などに加工した鋼鉄。
- 鋼索鉄道
- 観光登山などの目的で、急斜面の線路上をえい索によって車両を運転する鉄道をいう。
- 鋼心
- (Steel Core) ロープの中心に入っている鋼心のこと。鋼心としては、ストランド心(IWSC)とロープ心(IWRC,CFRC)とがあります。
- 鋼線
- 炭素鋼でつくられた線をいう。
- 鋼棒
- 棒状に圧延した鋼鉄。
- 高麗製綱
- ㈱キスワイヤ(Kiswire)の旧社名。
- 合金ダイス
- ダイスの材質が焼結合金からなるものをいう。
- 合成繊維
- 石油、石炭、空気、水、食塩などを原料とし、化学的に合成した繊維。
ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリルなど。
- 合成繊維心
- ポリプロピレンなどの合成繊維を使用した心綱をいう。
- コスワイヤ
- (Koswire)ステンレスワイヤ、ステンレスロープを製造する韓国のメーカー。
キスワイヤグループ。
ウェブサイト:http://koswire.webvisions.co.kr/index_jpn.html
さ
- サイザル サイザル麻
- (サイザルは英sisal)リュウゼツラン科の多年草。茎は短く、葉は柔軟、多汁で長さ一~二メートルになり、剣状で密に叢生する。
長さ三メートルにもなる花茎の上部から多数の小枝をのばし黄緑色の花を多数つける。
葉から繊維をとり、主に船舶用のロープに使用される。シザルあさ。
- サンナフレックス
- 異形線ナフレックスロープ(非自転性)。
テザックワイヤロープの商標。
- サンロープ
- 異形線ストランドロープ。
テザックワイヤロープの商標。
- 最小断面積
- (ロープの最小断面積) すべての側線が最大磨耗部の断面積を有するものと考え、その合計に心線の断面積を加えたものをいう。また素線最小断面積合計ともいう。
- 細工代
- 各種のロープ加工における加工に必要なロープの長さで、入れ代又は加工代ともいう。
- 三角ストランド形
- 従来は三角線の周りに外層素線をより合わせていましたが,最近は丸線をより合わせて三角形にした心の周りに素線を1層又は2層より合わせた丸線三角心ストランドが一般的になっています。
- 三角心(さんかくしん)
- フラット形ロープのストランドの中心をなす三角状のストランドまたは素線。
- 三角線(さんかくせん)
- 三角断面の異形線をいう。
- 酸化被膜
- 別名アルマイト(alumite)とも言い、アルミニウムの陽極酸化皮膜のこと。
その加工(処理工程、作業)を、陽極酸化処理、アルマイト処理と呼びます。
アルミニウムの耐食性、耐摩耗性の向上、及び装飾その他の機能の付加を目的としている。
- 酸洗い
- 線材および鋼線の表面の酸化被膜を除去するために、酸によって洗う操作をいう。
一般に塩酸、硫酸が使用されるが、特殊な場合には硝酸その他の混合物も使用される。
- 残存強度
- ロープの使用により、劣化したロープの破断荷重をいう。⇔残留強度
- 残留強度
- ロープの使用により、劣化したロープの破断荷重をいう。⇔残存強度
し
- シーブ
- (sheave) 滑車本体の名称。
- シームレス
- 継ぎ目のないもの。クランプ管で、溶接をしていないクランプ管をシームレス管と呼ぶ。
- シール形 シール形ロープ
- 各層の素線数は1+n+nのように表わされ、内外層の素線数が同数で、内層素線の凹みに外層素線が完全に収まっています。このシール形ロープは、他の平行よりと比べて外層素線が太いので、特に耐磨耗性に優れており、主としてエレベータ用として使用されています。6xS(19)…(Seale)
- シェンケル
- ケーブルレイドロープ、フラットロープ、編索などを構成するロープをいう。
- しごき
- ロープのある点に圧縮力が加わってその点が移動するさいの運動をいう。
- ジス(JIS)
- (英Japanese Industrial Standardの略)日本工業規格。
鉱工業製品の規格を標準化し品質の改善をはかるために、工業標準化法によって制定された規格。
日本工業標準調査会が調査を行い通産省が認定する。
ロープ業界ではJIS工場のロープ製品群をJIS品と呼ぶ傾向があるが、厳密にはJIS製品とメーカー規格製品と2種類ある。
- ジスマーク
- (JIS mark) 日本工業規格に合格した製品につけられるマーク。
- ジスメーカー
- JIS規格の認可を受けたロープを製作している会社。
2014年2月現在国内のジスメーカーは10社。
(赤穂ロープ、ジェイ・ワイテックス、神鋼鋼線工業、テザックワイヤロープ、東京製綱、東洋製綱、浪速製綱、ナロック、西田製綱、ニッサンスチール)
- ジス規格
- 日本工業規格。JIS規格。
- ジス番号
- ロープ関連JIS番号一覧表にリンク
http://www.rope.co.jp/standard/kikaku/sk_13.html
- シノ
- ワイヤロープを編み込むための道具。⇔スパイキ。
- ジブクレーン
- ジブクレーンはジブの先端から荷を吊るクレーンで、塔形ジブクレーン・低床ジブクレーン・高脚ジブクレーン・片脚ジブクレーン・クライミングクレーン・つち形クレーンなどがある。
これらのクレーンには固定型と走行型があり、港湾における荷役や船舶作業などに使用される。
- ジュート ジュート麻
- (英jute)綱麻(つなそ)から得られる繊維。漂白が困難で、抗張力が弱い。
原料の綱麻を呼ぶこともある。
- ジンカール
- 亜鉛・アルミニウム合金めっきを施したロープ。亜鉛にアルミニウムを適量(5~10%)配合。
特長としては、高耐食性、犠牲防食性、隙間防食に優れる。東京製綱の呼称。
- シンキングロープ
- 多層よりのフラット形ロープをいう。
- シングル シングルロープ
- テザックワイヤロープの難自転性ロープ及び非自転性ロープの商標。
3~4ストランドロープ(非自転性)、6ストランドロープ(難自転性)。
- シングルロック
- (1)筒状の薄いクランプ管でロックしたもの。編み込みかフレミッシュを施した後にロックする。
(2)専用の金具にロープの端末を挿入して圧縮加工したもの。100%の効率を得られる。
金具の形状はフォークエンド、アイエンド、フラットエンド、ネジエンド等。東京製綱の呼称。
- シンコーエンドクランプ
- 圧着止め。神鋼鋼線工業の商標。
- シンコークランプ
- ロック加工。神鋼鋼線工業の商標。
- シンコーロック
- ロック加工。神鋼鋼線工業の商標。
- シンブル
- アイを補強するループ状の金具。⇔コース。
- 下より線
- ストランドの下層を構成する素線。
- 下綱(したづな)
- 立坑巻において、下部ヘッドシーブを通る巻索をいう。
- 支索
- 鉄道のレールに相当するもので、一つの駅から他駅へ張られて、これに車輪を介して搬器をつるし移動させるロープをいう。
- 試験
- 物の性質、能力などについてためすこと。また、性能などについて検査すること。
- 試験片
- 材料の強さや機械的性質を測定するため、同じ材料で作った試験用の小片。
- 自重破断
- 垂直にロープを巻き上げるような用途では、ロープが長くなってくると、ロープの重量がロープの破断荷重を上回って、ロープ重量のみの荷重でロープが破断するようになる。
このような現象はロープの自重破断現象といい、自重破断するときのロープ長さを自重破断長という。
- 自転性
- ロープに張力や曲げを与えたとき、ロープが回転しようとする性質をいう。
- 実際径
- ロープの実測径(mm)で、同一断面の数方向の測定値の平均値をいう。
- 実際破断荷重
- (ロープの実際破断荷重) ロープの破断試験における実際の破断荷重をいう。
ブレーキングロード(BL)。
- 種別
- ロープを構成する主な素線の公称引張強さ(N/m㎡)によるロープ破断荷重区分をいう。
- 集合破断荷重
- ロープを構成する各素線の破断荷重の合計値をいう。⇔総合破断荷重
- 柔軟性
- やわらかく、しなやかな性質。
- 証明書
- メーカー証明、NK証明、ロイド証明などがある。
- 上層
- 帯状に層をなしているものの上方のかさなり。ロープの表面。
- 伸線
- 特殊被膜を施された線材を超硬合金ダイスを通して線材を細くしていく作業。
伸線作業は、熱処理作業とともに強じんな素線を得るための最も重要な工程。
線引ともいう。
- 伸線機
- 線材または鋼線を伸線する機械をいう。
- 心綱
- 繊維心とロープ心との総称。
ワイヤロープの中心に入れる心になるもの。心綱には繊維心、ワイヤロープ心又はワイヤストランド心があり、それぞれFC(通常は表示しない。)、IWRC、IWSCと表わされます。
なお、繊維心には天然繊維心と合成繊維心とがあり、用途によって使い分けられています。
心綱には各メーカーを識別するためのテープが入っています。
心綱(特に繊維心)にはグリースの内部補給源とするために、グリースを十分に含ませています。
- 心線
- ストランドの中心をなす素線でストランド軸と素線軸が一致する素線をいう。
- ジェイ-ワイテックス㈱
- (J-witex)日本のJISワイヤロープメーカー。
興国鋼線索㈱・関東鋼線㈱・㈱メタックスの3社が合併し、ジェイ-ワイテックス㈱発足。
創業:2007年4月
本社:〒597-0054 大阪府貝塚市堤300番地
TEL:072-436-6802
ウェブサイト:ジェイ-ワイテックス㈱
- 靱性(じんせい)
- 材料の粘り強さ。外力によって破壊されにくい性質。
一般的には弾性限界などの大きな材料を靱性が強いという。
- 神鋼鋼線工業㈱
- (SHINKO WIRE COMPANY, LTD.)日本のJISワイヤロープメーカー。
創業:1954年
本社:〒660-0091 兵庫県尼崎市中浜町10番地1
ウェブサイト:神鋼鋼線工業
す
- スーパーコートロープ
- プラスチック充填ロープ。東京製綱の商標。
- スーパーロープ
- 東京製綱では平行よりロープをスーパーロープという商品名で呼ぶ。
- すずめっき
- 素線径が細い場合に亜鉛めっきのかわりに用いられる場合がある。
- ストランダ
- 素線をストランドによる機械をいう。より線機ともいう。
筒型高速より線機又はかご形より線機。
- ストランド
- 複数の素線などをより合わせたロープの構成要素。小なわまたはより線ともいう。
- ストランドロープ
- ロープ ストランドを1層ないし数層より合わせたロープをいう。
- ストランド心
- ロープの中心をなすストランド構造の心。
ストランドと逆の撚り方で撚っているため、通常のロープ心に比べ自転しにくい。
記号はIWSCで表わす。東京製綱の呼称。
- ストレス・レラクセーション
- (Stress Relaxation:応力弛緩)のことで、張力をかけて一定長さに保たれた(緊張された)材料の張力が時間の経過で減少することをいう。⇔レラクセーション
- スパイキ
- ロープを編み込むために使用する棒状の道具。シノとも呼ばれる。
- スパイラル スパイラルロープ
- 素線を1層ないし数層より合わせたロープで、そのより方がスパイラル形式のロープの総称をいう。
外層線に異形線を用いたスパイラルロープをロックドコイルロープと称して区別する。
- スラフナフレックス
- 異形線ナフレックスロープ。非自転性。東京製綱(旧 日鉄ロープ)の商標。
- スラフロープ
- (タフロープ) 異形線ストランドロープ。東京製綱(旧 日鉄ロープ)の商標。
- スリーブ
- ロック加工をするときにロープに通して圧縮する金具。⇔クランプ管
- スリングベルト
- ベルトでできた玉掛け。 ⇔ベルトスリング
- 水素ぜい性
- 酸洗いなどによって水素が鋼中に浸透し、ぜい性を示すことをいう。
せ
- セーフロック
- ジェイ・ワイテックスのロック加工製品。
- セミシール形
- (Semi-Seale)交差よりと平行よりのシール形とを組み合わせたもので、中心の7本よりの周りに2層の同数素線をシール形により合わせてあります。
このセミシール形ロープは、耐疲労性が比較的良好で、広範囲に使用されています。
6xSeS(37)…
- セミロックドコイルロープ
- 丸線層の上に鼓形線と丸線を交互に合わせたロープをいう。
- 製綱
- ストランダ(筒型高速より線機又はかご形より線機)でより合わされてストランドが作られ、次にクローサ(製綱機)でそのストランドを心綱の周りにより合わせてワイヤロープを製造すること。
- 製綱機
- ストランドをロープによる機械をいう。クローサーともいう。
- 製品検査
- 完成したワイヤロープは、その一端から試験片を採取して、ロープ試験と素線試験を行う。
【JISで定められた試験項目】
素線試験:外観試験、破断試験、ねじり試験、巻解試験、亜鉛付着量試験、径の測定
ロープ試験:外観試験、破断試験、実際径の測定
- 静索
- 一定位置に固定されてロープ軸方向に動かないロープをいう。
- 積載型トラッククレーン
- 運搬と荷物の積み下ろしができる。
- 接触角(せっしょくかく)
- ロープとシーブ(プーリ)の接触する範囲に対するシーブ中心のなす角をいう。
- 洗線
- 熱処理によって線材表面に生じた酸化鉄のスケールは、硬くて伸線作業を妨げますので、それを除去するために塩酸槽中を通過させて洗線する作業。
- 線引(せんびき)
- 特殊被膜を施された線材を超硬合金ダイスを通して線材を細くしていく作業。
伸線作業は、熱処理作業とともに強じんな素線を得るための最も重要な工程。
⇔伸線
- 線径
- 素線の直径。
- 線材
- ワイヤロープの原料になる鋼材。
- 繊維心
- (Fibre Core, FCと略称する) ロープまたはストランドの中心に入っている繊維心のこと。
天然繊維心と合成繊維心の2種類がある。
役割としては、ストランドを支えてロープの形を保つと同時に、ロープグリースを保持して、使用中にロープの内部から潤滑と防錆に必要なグリースを補給するという2つの重要な働きをします。
そ
- 素線
- (wire) ロープまたはストランドを構成する鋼線。裸素線とめっき線がある。
- 素線割れ
- (ロープの素線割れ) ロープ素線の素線軸方向に生じたき裂をいう。
- 素線径
- 素線の直径。
- 素線試験
- 素線の性質、能力などについてためすこと。また、性能などについて検査すること。
- 層心径
- ロープ(ストランド)を構成するストランド層(素線層)のらせん直径をいう。
- 総減面率
- 線材あるいは原料と最終仕上がり線径の間の鋼線断面積差を減少率で表わしたものをいう。
- ソンホ
- 台湾のJISワイヤロープメーカー。(英語名:SONG HO INDUSTRIAL CO., LTD.)
本社:No.61,Nankong 3 Road, Nantou City, Nantou Hsien, Taiwan.
TEL:886-49-2252746-7 . 886-49-2256891-3
ウェブサイト:SONG HO(英語)【沿革】
1973:創業
1989:日本工業規格(JIS)表示認証
た
- ダイアガルバ
- 亜鉛・アルミニウム合金メッキ。神鋼鋼線工業の呼称。
- ダイス
- 伸線作業において、線材および鋼線の引き抜きに使用される工具をいう。
- タフナフレックス
- 異形線ナフレックスロープ。非自転性。東京製綱の商標。
- ダブラー
- (繊維ロープ)2重組打ち索のこと。
- タフロープ
- 異形線ストランドロープ。東京製綱の商標。
- 玉掛索
- 玉掛けに使用するロープ。巻差しやロック加工を施したロープのこと。
- 多層巻ストランドロープ
- ストランドの層の数が、2以上の丸ストランドロープをいう。
- 耐久試験
- 疲労試験機により種々の大きさの繰返し応力を与えたときの破壊までの繰返し応力Sを縦軸に、破壊までの繰返し数Nを対数目盛で横軸にとり、S-N線図を描いて結果を示すことが多い。
- 耐強擦性
- ロープが強い摩擦に耐える性質。
- 耐形くずれ性
- ロープが形くずれに耐える性質。
- 耐食性
- 腐食に強い性質を持っていること。
- 耐疲労性
- ロープが疲労に耐える性質。
- 台付 台付け
- 加工方法に規定は無いが、一般的には5回以上編み込んだものが使用される。
玉掛索に使用してはいけない。⇔さつま
- 単位質量
- ロープ単位長さ当たりの質量をいう。通常、kg/mで表わす。
- 炭素鋼
- 炭素を2%以下含む鉄。その性質は炭素含有量による。
加工が容易で廉価なので、種々の圧延鋼材やボルト、ナットなどに広く利用される。
- 弾性係数
- 弾性限度内で物体に力を加えて変形させるとき、その応力のひずみに対する比。
(弾性:物体に力を加えると形や体積に変化を生じ、この力を取り除くと、またもとに戻る性質。)
- 断線
- ロープの素線が破断する現象をいう。
- 断面
- ロープの切りくちの表面。切断面。
- 断面積
- ロープの断面積) 素線軸に直角な素線断面積合計をいう。
- 断面積比
- (ロープの断面積比) ロープの公称径と等径の鋼棒の断面積とロープの断面積との比をいう。
- 段落し
- クレーン等安全規則第219条に規定された編み込み方法。
ストランドを3回以上編み込んだ後それぞれのストランドの素線の半数を切り、残された素線をさらに2回以上(すべてのストランドを4回以上編み込んだ場合には1回以上)編みこんだもの。
ストランドと同じ方向に編みこんでいく。
一般的には「巻差し」という。
- 谷
- (ロープの谷)ロープを構成するストランド相互の接する部分。⇔ニップ
ち
- チラーロープ
- 繊維心もしくはロープ心を心綱として、その回りに6本のロープをより合わせた複々より索をいう。
正式には「ケーブルレイドロープ」という。
- 張力
- 引っぱり合う力。物質の内部に任意の面を考えたとき、その面に垂直で、両側の部分を引き離すように働く力。
つ
- つかみ感覚
- 素線の破断試験、ねじり試験またはロープの破断試験において、チャックその他による試験片のつかみ部の内端距離をいう。
- 鼓形線(つづみがたせん)
- 鼓形断面の異形線をいう。
- 綱
- 縄(なわ)や紐などの太く強いものの総称。
植物の繊維や針金などを太く長くより合わせて丈夫にしたもの。ロープ。
- 土浦工場
- 東京製綱のロープ工場。日本一の規模を誇る東京製綱のメイン工場。焼き入れから撚り線、出荷までラインで生産できるメリットがある。
茨城県新治郡にある。
月産能力はワイヤロープ 5,000t。
ワイヤ 1,500t。PC 3,000t。
- 筒型より線機 筒型高速より線機
- 筒形より線機は、ボビンが直列状に筒形の胴(ロータ:rotor)のなかにおさめられ、この筒形のロータが回転(公転)してより合わす機構になっている。
T形は、ボビンを取り付けるフライヤが公転も自転もしない構造になっているため、回転速度を大きくできるので、一般にはハイスピードタイプ(high speed type=H.S type)と呼称されている。
筒型高速より線機とも呼ばれる。⇔T形より線機
- 疲れ
- (ロープの疲れ) 繰返し応力を受けたロープは、そのさい繰返し応力の大きさが、たとえ静荷重試験による静的強度よりもはるかに低い場合でも、繰返し数を増加するとついに破壊に至る。
このように大きさの変化する応力を受けてロープの抵抗力が低下する現象をいう。
ロープは繰返し応力を受けると、それにともなって内部摩擦を生ずるので耐久限度がない。 ⇔疲労。
て
- ㈱テザック
- (TESAC)日本の繊維ロープメーカー。
ウェブサイト:㈱テザック
- ㈱テザックワイヤロープ
- (TESAC WIRE ROPE)日本のJISワイヤロープメーカー。旧社名:㈱テザック
設立年月日:2001年4月1日
2001年4月からワイヤロープ部門は独立して、㈱テザックワイヤロープとなる。
ウェブサイト:㈱テザックワイヤロープ【沿革】
1912年 関西製綱㈱創立
1943年 関西製綱㈱・東洋麻糸紡織㈱(黄麻製品の製造 創業1915年)・佐野紡績㈱(綿糸・綿織物の製造 創業1919年)・泉州織物㈱(綿糸・綿織物の製造 創業1907年)の4社を併合し、帝国産業㈱を創立
1988年 ㈱テザックに社名変更
2001年 ㈱テザックワイヤロープ設立
2013年 ㈱テザックワイヤロープ及び神鋼鋼線工業株式会社ロープ事業の営業部門を統合し、㈱テザック神鋼ワイヤロープを設立
- テールロープ
- ロープ運搬において、運搬中の負荷を一定ならしめるために、運搬物の背後に取り付けられるロープ。
⇔尾索(びさく)
- テグス
- モノフィラメント
- テフロンコーティング
- 熱に強い合成樹脂で加工したもの。
- デリック
- マストと、その根元にピン結合されたプ-ムで構成されており、マストは頂部をガイロープ(控え索)で支えられている。
マストがブームと共に旋回する。ブームは起伏ができる。
- デルタフィラーロープ
- ストランドと鋼芯の隙間をプラスチックで埋めたロープ。神鋼鋼線工業の商標。
ワイヤロープの内部損傷対策及び内部腐食対策品。 プラスチック充填ロープ。
- テルハ(モノレールホイスト)
- 工場や倉庫などの固定構造物に取り付けた軌道に沿って、トロリが移動するクレ-ンで、電気ホイストや電動チェーンブロックを吊り下げた構造である。
テルハは機械工場などでの材料や製品の取扱用、倉庫などでの小規模な荷役用である。
- 手差し
- 編み込みの別称。巻差しや台付け加工などがある。⇔手編み
- 手編み
- 編み込みの別称。巻差しや台付け加工などがある。⇔手差し
- 低温焼鈍処理
- 炭素鋼線材から伸線加工した鋼線や、鋼線をより合わせ加工したストランド(より線)・ロープを、約300~400℃程度(ステンレス鋼では約 400~500℃)に短時間加熱を行なうと、製品の弾性係数、弾性限、降伏点、直線性などが向上するとともに、レラクセーション値も小さくなる。
このような加熱処理を低温焼鈍といい、低温焼鈍で処理したものを低温焼鈍処理という。
ブルーイング(Bluing)ともいう。
- 鉄道クレーン
- 鉄道線路上を走行する専用クレーンで、鉄道工事やトンネル工事に用いられる。
レ-ルを走行する台車(ロコ)にクレーン装置を架装しているのでロコクレーンとも呼ばれる。
- 天井クレーン
- 天井クレーンは代表的なクレーンで、建屋の両側の壁に設けたランウェイ(走行けた)を走行する。普通形のほかに旋回マントロリ式天井クレーン、すべり出し式クレーン、旋回式天井クレーン、製鋼クレーン、倉庫用天井クレーンなどがある。
天井クレーンは機械工場などで広く利用されている。
- 天基製鋼㈱
- 韓国のJISワイヤロープメーカー。
現社名は「DSR」。
- 天然繊維心
- 天然の麻を使用した心綱をいう。
天然繊維心には軟質繊維と硬質繊維がある。
- 転位性
- (ロープの転位性) ロープ中の各ストランドの転位により変化する性質をいう。
- 電気亜鉛めっき
- 電解法によって亜鉛めっきする方法をいう。
- 電纜入ロープ(でんらんいりろーぷ)
- 電纜入ロープは、導体を、ストランドまたはスパイラルロープで鎧装したロープである。
主な用途は次のとおりである。
・斜坑、立坑巻上索を電纜入りにして坑内通信連絡に用いる。
・機械動索、船舶曳航索を電纜入りにして動力開閉器の操作に用いる。
・その他電纜入りロープを各種連絡電話、信号に用いる。
スパイラルロープを用いたものは、一般にアーマードケーブルと呼んでいる。
- ㈱テザック神鋼ワイヤロープ
- (TESAC SHINKO)日本のJISワイヤロープ販売会社。
2013年4月1日、神鋼鋼線工業㈱と㈱テザックワイヤロープのロープ事業の営業部門を統合し、新たにメーカーの販売会社として発足。
設立:2013年4月1日
本社:〒541-0041 大阪市中央区北浜2-6-18 淀屋橋スクエア13階
ウェブサイト:テザック神鋼ワイヤロープ
- テープ(社名入りテープ)
- JIS規格のワイヤロープは、心綱にどこのメーカーで作られたのかが識別するためのテープが入っている。
鋼心の場合、(特に細径ロープには)テープを入れるスペースが無いため、色の付いた印糸(シルシイト)が入っていることもある。
と
- トヨロック
- 圧縮止めによって索端を加工したもの。
東京製綱の商標。
昭和32年にドイツのタルリット社と技術提携して特許権の譲渡を受け、トヨロックの商品名のもとに加工販売を開始。
ストレートタイプとテーパータイプがある。
- トラッククレーン
- トラッククレーン用の車体の上に、クレーン装置を架装したもので、運転席と操作席がそれぞれ別に設けられている。
- ドラム
- ワイヤロープを巻き付けるもの。⇔木枠
- ドラム巻
- 木枠(ドラム)に巻くこと。
- トリプルコート
- 亜鉛・アルミニウム合金メッキを施したロープ。テザックワイヤロープの商標。
- トルク
- (英torque)回転軸のまわりの力のモーメントのこと。
回転軸から力の作用点までの距離と、回転軸と作用点を結ぶ直線に垂直な力の成分との積。
- トルクレスロープ
- 3~4ストランドロープ(非自転性)。ジェイ・ワイテックスの商標。
- トン
- 現在はSI単位の採用によりキロニュートンに移行しています。ton。
キロニュートンに換算する場合は×9.80665。
- 共心(ともしん)
- ロープの中心をなすストランドのうち、特に側ストランドと同じ構成のストランド心をいう。
記号はIWSCで表わす。
- 東京製綱㈱
- (TOKYO ROPE MFG. CO., LTD. ,TSK) 日本のJISワイヤロープ製造メーカー。
東洋における最初のロープメーカー。創業:1887年(明治20年)4月1日。
本社:〒103-8306 東京都中央区日本橋3-6-2(日本橋フロント)
- 東洋製綱㈱
- (Toyo Rope Mfg.Co.,Ltd.)日本のJISワイヤロープ製造メーカー。
創立:1952年(昭和27年)6月9日
本社:大阪府貝塚市浦田町175番地
ウェブサイト:東洋製綱【沿革】
昭和27年6月:大和製綱所を創業。
昭和39年9月:東京製綱㈱と旧東洋製綱㈱合併に依り、社名を東洋製綱㈱と改名。
- 動索
- 常にある範囲内をロープ軸方向に動くロープをいう。
- 特殊金属めっき
- クロムめっき、ニッケルめっき、鉛めっきなどがある。
- 特種
- 破断荷重の規格。規格:TSK 種別:1910N/m㎡級 摘要:裸
- 飛びだし
- 1.(素線の飛び出し) 素線の1本あるいは数本がストランド外接円からはみ出る現象。
2.(心綱の飛び出し) 心綱がストランドの間からはみ出る現象。
3.(ストランドの飛び出し) ロープの外接円から、1本または少数のストランドがはみ出す現象をいう。
な
- 軟質繊維
- ジュート麻などの柔らかい繊維をいう。
- ナフレックス ナフレックスロープ
- ⇔マルチストランドロープ
- 鉛パテンティング
- 冷却に鉛浴を使用するパテンティングをいう。鉛焼きともいう。
- 中より線
- ストランドの中層を構成する素線。
- 内層
- 幾重にも重なってできているものの内側の層。
- 内層素線
- 幾重にも重なってできているものの内側の層にある素線。
- 内部断線
- (ロープの内部断線) 外部から見えない所のロープの断線をいう。
- 内部腐食
- (ロープの内部腐食) 外部から見えないところのロープの腐食をいう。
- 内部磨耗
- (ロープの内部磨耗) ロープの外部磨耗以外のストランドおよび素線相互の接触による磨耗およびロープ内部の腐食による磨耗をいう。
- 難自転性
- クレーン用にロープを自転しにくく作られたロープ。
ロングピッチ(LP),XP,X2,X3等のロープがこれにあたる。⇔ 難捻性
- 難自転性ストランド心入りロープ
- ラフテレーンクレーンなどのクレーンの高揚程化に対して開発された東京製綱のロープ。
耐強擦性が優れ、高揚定でもからみつきにくく、耐疲労性が高いという特長があります。
構造は、SeS(39)+6xWS(26),SeS(48)+6xWS(31),SeS(48)+6xWS(36)の3タイプがある。
- 難捻性
- クレーン用にロープを自転しにくく作られたロープ。
ロングピッチ(LP),XP,X2,X3等のロープがこれにあたる。⇔難自転性
- 難捻性
- クレーン用にロープを自転しにくく作られたロープ。
ロングピッチ(LP),XP,X2,X3等のロープがこれにあたる。⇔難自転性
- ナロック㈱
- (NAROC)日本のJISワイヤロープ&繊維ロープメーカー。旧社名:内外製綱㈱
創立:1935年9月(昭和10年9月)
本社:〒597-0051 大阪府貝塚市王子450番地
ウェブサイト:ナロック
に
- ニップ
- ロープを構成するストランド相互の接する部分をいう。ロープの谷。
- ニュートン
- 応力(引張強さ)及び弾性係数のSI単位。kgに換算する場合は÷9.80665。N。
- 荷役
- 貨物を積んだり降ろしたりすること。 「―作業」
- 二次曲げ
- ロープが外圧を受けて、素線がその下の素線層に押し付けられて生ずる局部的曲げをいう。
- 二重両曲げ
- 一つの平面内において、ロープに両曲げを2回連続して与える負荷方法をいう。また、WS曲げともいう。
- 日本工業規格
- 日本工業規格(にほんこうぎょうきかく、Japanese Industrial Standards)は、工業標準化法に基づき、日本工業標準調査会の答申を受けて、主務大臣が制定する工業標準であり、日本の国家標準の一つである。JIS(ジス)またはJIS規格(ジスきかく)と通称されている。JISのSは英語 standardの頭文字であって規格を意味するので、「JIS規格」という表現は冗長であり、これを誤りとする人もある。ただし、この表現は、日本工業標準調査会、日本規格協会およびNHKのサイトでも一部用いられている。(Wikipediaより抜粋)
ぬ
ね
- ねじり回数
- ねじり試験によって得られた素線の破断までのねじられた回数をいう。
- ねじり試験
- (ロープの素線のねじり試験) ロープ素線から採取した試験片の両端を規定された間隔で固くつかみ、その一方を規定された速度で回転し試験片が破断したときの回数を調べる試験をいう。
- ねじり率
- 鋼棒(ロープ)のねじり回転角(ラジアン)をその鋼棒(ロープ)の長さで割った商をいう。
- 根付け
- アイ加工のこと。編み込み加工とロック加工などがある。
- 熱間圧延
- 鋼などの金属材料を再結晶温度以上に加熱して行う圧延。
圧延動力が小さくてすみ、鍛造品と同様な良い性質を材料に付与する。
- 熱処理
- 材料に加熱、冷却を行って、その機械的性質を変えること。
かたさを増すことを焼入れ、やわらかくすることを焼戻し、かたさとその分布を加減することを焼ならし、または調質という。
の
は
- ハイテクロンロープ
- (繊維ロープ)テザックが高強力・高弾性のスーパー繊維のロープに名付けた登録商標。新素材ロープ。
- パテンティング
- 線材または鋼線をA3変態点以上に加熱し、連続的に鉛浴または塩浴あるいは空気中に急冷し、高い強度とじん性を得るために行う熱処理をいう。 焼入。
- バランスロープ
- 搬器を平衡させるロープであってえい索の反対側にあるものをいう。平衡索。
- 橋形クレーン
- 橋形クレーンは、天井クレーンの両端に脚を設けたような構造で、床上の走行レールを走行する。クラブトロリ式、マントロリ式(トロリに運転席がある)、ロ-プトロリ式(トロリの横行等をロ-プによって行う)などがある。
橋形クレーンは、主に屋外で、工場の屋外組立作業や駅貨物の荷役などに使用される。
- 破断
- 金属などの構造物が、衝撃や疲労などの原因で破壊すること。
- 破断荷重
- (ロープの破断荷重) ロープの破断試験において試験片が破断に至るまでの最大破断荷重をいう。
単位はN(ニュートン)またはkN(キロニュートン)で表わす。
- 破断試験
- 1.(ロープの破断試験) 破断試験とはロープの一端から適当な長さの試験片を切り取り、両端をホワイトメタルまたは亜鉛などで円錐形に固める方法か、またはこれに代わる適当な方法で定着したものを引張試験機に規定されたつかみ間隔で取り付け、これを破断するまで徐々に引張り、そのときの破断荷重を測定する試験をいう。
2.(ロープの素線の破断試験)試験片の両端を規定されたつかみ間隔で引張試験機に取り付け、これを破断するまで徐々に引張り、破断荷重を測定する。
そのとき同種線径の各試験片の破断荷重とその平均値との差を求める試験をいう。
- 蛤(はまぐり)形ストランド形
- 断面が蛤形をしたもので、このロープは、一般には3又は4ストランドとなっています。
また、耐疲労性のほかに非自転性も兼ね備えており、広く使用されている東京製綱のモノロープはこれに属しています。
- 反発性ロープ
- 各素線やストランドを形付けせずに、より合わせたロープをいう。
不反発性ロープに比しよりもどしが生じやすく、かご形になりやすいが、中心への締まりが大きいので過荷重や押付力による形くずれは生じにくい。
- 反発力
- はねかえす力。はねかえる力。
- 斑点腐食
- ワイヤロープの素線の表面が部分的に虫食状に腐食する状態で、外観的には素線の表面が局所的に凹状を示す。
なお、斑点腐食が進行すると素線表面に縦溝状の腐食状態が生じてくる。
(Pitting) 斑点、虫食い、またはあばた状ともいわれる。
- 裸
- めっきをしていないワイヤロープ。
- 裸素線
- めっきをしていない素線。
- ハイクロスロープ
- (High tension Cross lay wire rope/HX)東京製綱の商標。
強(Strong)・軽(Light)・柔(Flexible)を追求した高強度玉掛け用ワイヤロープ。
・太径ロープは「サイズダウン」でコストダウン!
・細径ロープは「少品種化」で大幅にコストダウン!
■強い
6×24 A種比約40%、6×37 A種比約30%強度が高く繊維心で鋼心入りロープの強度があります。
■軽い
同強度のワイヤロープに比べてサイズダウンが可能で約25%軽量化できます。
■柔らかい
同強度のワイヤロープに比べて、サイズダウンにより倍以上の柔らかさになります。
業界ではじめてQRコードを採用し、バーコードリーダー付きの携帯電話で製品の概要や、規格破断荷重、安全使用荷重の確認が可能になりました。
ひ
- ピアノ線
- (本来ピアノの弦に用いたところから)炭素量〇・六五~〇・九〇パーセント程度の高炭素鋼を材料とし、最後の線引の際に特殊な熱処理を行って、強い冷間引抜加工によって線にしたもの。
ピアノ、ギターなどの弦のほかワイヤロープ、ばね、機械・建築材料などにも用いられる。
- ピアノ線材
- ピアノ線製造のための高級線材。
- ヒートストレッチ
- 異形線ナフレックスロープ。非自転性。東京製綱の呼称。
- ひかえ索
- 物体を固定するためのロープ。
- ひげ
- 編み込みロープで、最後に入れ代が本体から飛び出た部分や、段落しをしたときに本体から飛び出した素線のこと。
ロック加工でクランプ管から少し出ている部分。
- ピッチ
- (ストランドピッチ)ストランドのよりの長さ。
1本の素線が完全ならせんとなって、ストランドの周りを1回転する長さを、ストランドの軸に平行に測った長さである。
(ロープピッチ)ロープのよりの長さ。
ロープピッチは1本のストランドが完全ならせんとなって、ロープの周りを1回転する長さをロープの軸に平行に測った長さである。
- ピッチング
- ワイヤロープの素線の表面が部分的に虫食状に腐食する状態で、外観的には素線の表面が局所的に凹状を示す。
なお、斑点腐食が進行すると素線表面に縦溝状の腐食状態が生じてくる。
斑点、虫食い、またはあばた状ともいわれる。⇔斑点腐食
- ピッチ円の直径
- (シーブみぞ底径+ロープ径)をいう。PDCと略す。
- ビニロン ビニロンロープ
- ユニチカにて製造されているポリビニールアルコール系の繊維をいう。
糸の状態はスパン系(紡績糸:短い糸を紡いだ物。又比重は重く(1.26)水に沈み、水に濡れると固くなるという性質が有ります)。
ロープとしては一般的に出回っている物であり用途としては多肢に渡り、建築・陸上土木や雑索等、また漁業用やフラグライン等海上でも使用される。
- 引張強さ
- (素線の引張強さ) 素線の破断試験によって得られた最大破断荷重を試験前の素線断面積除したものをいい、単位はN/m㎡で表わす。
- 引張弾性係数
- 荷重-伸び曲線図の弾性領域内で求められる値であり、ロープの構造、より角によって変わる。
Ew=P/Ao.e×100
Ew:引張弾性係数(N/m㎡)
P:引張荷重(N)
Ao:ロープの初めの断面積(m㎡)
e:伸び率(%)
- 引張疲労試験
- 引張疲労試験機による耐久試験をいう。
- 疲労
- (ロープの疲れ) 繰返し応力を受けたロープは、そのさい繰返し応力の大きさが、たとえ静荷重試験による静的強度よりもはるかに低い場合でも、繰返し数を増加するとついに破壊に至る。このように大きさの変化する応力を受けてロープの抵抗力が低下する現象をいう。
ロープは繰返し応力を受けると、それにともなって内部摩擦を生ずるので耐久限度がない。 疲れ。
- 疲労試験機
- ロープの疲労を検査する試験機。
- 被覆ロープ
- 塩ビ(ビニール)等で被覆(コーティング)したロープ。
海水などによる腐食防止のために使用される。
他にナイロン、ポリエチレン、ウレタンなどの被覆もある。
- 非自転性 非自転性ロープ
- ロープ(ストランド)のよりを2層以上にして、上層と下層のよりを逆にしたり、あるいは3ストランドまたは4ストランド構成として回転トルクを小さくし、自転性を少なくしたロープをいう。
3ストランドロープや4ストランドロープ、ナフレックスロープがこれに当てはまる。
- 尾索(びさく)
- ロープ運搬において、運搬中の負荷を一定ならしめるために、運搬物の背後に取り付けられるロープ。
⇔テールロープ
- 表面処理
- 線材を特殊熱処理炉によって所定の温度に加熱し、更に所定の温度に加熱されたゆ溶融鉛槽中を通過させて冷却(空気中で冷却する場合もある。)するパテンティングと呼ばれる特殊熱処理を施して、ワイヤロープ用素線に最も必要な強度と粘じん性のあるソルバイト組織にします。
この熱処理作業は、ワイヤロープ製造工程中最も重要な作業で、高度な技術が要求されます。
パテンティング。⇔焼入(やきいれ)
- 表面積比
- ロープと等径の鋼棒の表面積とロープの表面積との比。
- 平ストランドロープ
- 平形断面のストランドをより合わせたロープをいう。
- 平ストランド形
- 素線をだ円形により合わせたストランドを繊維心の周りに2層より合わせたもの(シンキングロープ)や、素線を多層により合わせたもの(コンセントリックロープ)などがあります。
(オーバルストランド形)
ふ
- フレック
- 浪速製綱の難自転性ロープ。
表記方法は、IWRC 6×Fi(29)の場合、IWRC F6×Fi(29)。
- ファイナルめっき
- 伸線で伸線後にめっきする方法。
⇔ふつうめっき
- ふつうめっき
- 伸線で伸線後にめっきする方法。⇔ファイナルめっき
- フィラー形 フィラー形ロープ
- (Filler)平行よりロープの一種で、ストランドの下層と上層の素線のすき間にフィラー線を入れて、素線間の接触状態を良好に保つようにしたロープをいう。
各層の素線数は1+n+(n)+2nのように表され、外層素線数を内層素線数の2倍とし、内外層の隙間に内層素線と同数の細いフィラー線が充填されています。
このフィラー形ロープは、柔軟性、耐疲労性、耐摩耗性のバランスが良く、平行よりロープのうちで最も広範囲に使用されています。
6xFi(25)、6×Fi(29)…
- フィラー線
- フィラー形ロープのストランド内で内外層素線間のすき間を充填している素線。
- プーリ比
- シーブ径とロープ径あるいは素線径との比。
- フォーミングロープ
- 異形線ストランドロープ。興国鋼線索の呼称。
- フラットロープ
- ZよりおよびSよりの4ストランドよりなるシェンケル(普通よりロープ)を6~8本、多いものは16本交互に並べ、これを柔らかい鉄線で編んだロープをいう。
その編み方に単編みと複編みがあり、大きな可撓性を有し、かつ、より減りが少なく、自転がほとんどない特徴をもつ。
また帯状であるため、一方向にのみ振動しないことから、主に大形の立坑のテールロープに用いられる。
- フラット形
- ロープの外周がフラットになるようにストランドを組立てたもので、このロープは表面が平滑なため、ドラムやシーブの溝との接触による面圧が一般ロープよりも小さく、耐摩耗性に優れています。
一般的には三角ストランドと蛤形ストランドとが最も多く、平ストランドも一部使用されています。
- フラット形ロープ
- ストランドの断面が三角状のロープ。
- ブルーイング
- 低温焼鈍処理。
- ブレイドロープ
- (braided rope) 編索、組索またはクロスロープと呼ばれているワイヤロープで、完全な非自転性ロープである。
ブレイドロープには、構成するストランド(シェンケル)数によって、4本組、6本組、8本組及び12本組がある。
ブレイドロープを編組する方法には、ストランド2本を1組として編組する方法と、ストランド1本づつを編組する方法がある。
いずれの方法でも、構成ストランドの半数づつをZよりとSよりにして編組することで完全な非自転機構にする。
4本、6本、8本ブレイドロープの主な用途は玉掛用ロープ。8本ブレイドロープは主に送電線のリードロープ。 12本ブレイドロープは主に大型トロール船のペンネントロープなどに用いられる。
主な特徴
完全な非自転ロープで、使用中に、しごきや捻れを受けても回転しない。
柔軟性にとくにすぐれ、ケーブルレイドロープよりも、さらに数倍も柔軟である。また、くせがつきにくい。
構成ストランドが相互にクロスして接触しているので、大きな張力のもとで、圧接された状態になると損傷を生じやすい。
編組することにより、より減りが大きくなるため、ケーブルレイドロープよりも破断荷重(ロープ強度)が小さい。
このような特徴からブレイドロープは、吊荷や、曳荷などの捻れ、回転を生じてはならない場合や、バンドリングを必要とする大径の玉掛用ロープ(ワイヤロープスリング)などに重用される。
- ブレーキングスポット
- BS。規格破断荷重。
- ブレーキングロード
- BL。実際破断荷重。
- プレス
- 圧縮加工(ロック加工)をするためにひつような圧縮する機械。
- プレテンション
- ワイヤロープに一定時間、一定張力をかけて、ワイヤロープの初期伸び(構造上の伸び)を除去するために行われる。
よりの安定、弾性係数及び耐疲労性の向上など、実用上多くの効果が認められています。
- プレホーム
- 不反発ロープ。ロープにより合わす前に、あらかじめストランドに形付けをしてより合わされたもので、ロープをバンドせずに切断してもよりが戻らない(切り口がばらけない)ことが特長です。
- プレホームドロープ
- プレホームを施したロープ。
- フレミッシュ
- 編みこむ前の段階でストランドを3本と3本(または2本と4本)に分けてアイの形を作る加工方法。 頭割り。
- 不捻転玉掛索
- S撚りとZ撚りのロープを組合わせてロック加工を行う。
S撚りとZ撚りを組合せることにより、撚りが相殺されて回転しにくくなる。
ロック部にロープを3本入れて圧縮する。
- 不反発性ロープ
- ロープのよりに基づく反発力を除くために、よる前にあるいは後で各ストランドに対し、より上げたロープと同一より長さでかつ同一直径のらせん状の形をつけたロープをいう。
したがってロープを緊縛せずに切り離しても切口のストランドおよび素線は、ばらばらによりが解けず、そのため取扱いやすく、うねり、キンクが生じにくいなどの特徴がある。
形付けロープ。
- 普通より
- (Ordinary Lay,Regular Lay) ストランドのより方向とロープのより方向とが反対方向のより方をいう。
- 腐食
- (ロープの腐食) ロープ素線が科学的作用を受けて、その断面が減少することをいう。
- 腐食疲れ
- (ロープの腐食疲れ) 腐食性をともなう雰囲気で起こる疲労をいう。
- 複々より索
- ケーブルレイドロープ。
へ
- ベケット加工
- ロープを引出すための端末加工。ストランドを利用した加工と芯に細いロープを差し込む加工の2種類がある。
- ベッド
- ストランドの心綱と接する部分の近傍をいう。
- ベルト ベルトスリング
- ナイロンやポリエステルでできたベルト状のもの。玉掛けやラッシングに使用する。
- 蛇口(へびぐち)
- 玉掛索等の端末のループ状になっている部分。一般的には「アイ」という。
- 平均径
- ロープの数ヵ所の実測径の平均をいう。
- 平行より 平行よりロープ
- 内層と外層のよりの長さとよりの方向が等しく、外層の素線相互が線接触するようにしたロープをいう。
各素線の接触状態から線接触よりとも呼ばれる。
6XFi(29)、6XWS(36)などが平行よりの代表的な構成。
各層素線の組み合わせによって、シール形、ウォーリントン形、フィラー形、ウォーリントンシール形、セミシール形などの形式がある。
交差よりに比べて、耐疲労性が優れています。
- 平衡索(へいこうさく)
- 搬器を平衡させるロープであってえい索の反対側にあるものをいう。バランスロープともいう。
- 偏角
- ロープの巻き込み作業において、ドラムの最外端位置にきたときのロープと、中央位置にきたときのロープのなす角をいう。
- 偏心磨耗(へんしんまもう)
- ロープの片側だけが磨耗する現象をいう。片側磨耗ともいう。
- 扁平
- (ロープの扁平) ロープが横荷重などにより圧縮され、扁平化した状態をいう。
ほ
- ホイールクレーン
- タイヤ付きの車体にクレーン装置を乗せたもの。
同一の運転席でクレーン操作と走行ができる。
- ボイス
- 素線またはストランドをより合わせるとき、より口に取り付ける道具でラッパ形状を半割にしたみぞをもった上下2対の金属製治具をいう。
ストランド(ロープ)を一定の形に締め付ける機能をもつ。
- ボーリング
- (ロープボーリング) ビットをロープでつるし、ロープを往復させ、ビットに衝撃を与えて地中に穴を掘削する方法をいう。
- ポストホーム
- ロープをより合わせながら連続的に加工して、よく締まったなじみのよいロープを製造する方法。
- ポストホームドロープ
- ポストホームを施して作られたロープ。
素線のバランスとなじみが良く、かたくよられた伸びの少ないロープ。
- ボビン
- 素線(ストランド)をストランダ(クローサ)に装荷するために使用する巻枠をいう。
- ポリプロピレン
- (英polypropylene)プロピレンの重合体。
石油精製廃ガスなどから得られるプロピレンを精製し触媒を用いて重合させる。
耐酸、耐アルカリ、耐溶剤性、電気絶縁性にすぐれているが、耐日光性、染色性は十分ではない。
プラスチック製品あるいは繊維として用いられる。
- ホワイトメタル
- 鉛とスズ(錫)の合金。比較的柔らかく、加工が容易。
ワイヤロープでは細物の鋳込み加工に使用される。JIS番号は、JIS H 5401。
- 星形線
- 星型断面の異形線。
- 保証破断荷重
- (ロープの保証破断荷重)ロープメーカーが保証したロープの破断荷重をいう。
- 防食性
- 金属の表面がさびるのを防ぐ性質。
- 本さつま
- 219条で規定された「かご差し」。⇔219条かご差し、オールかご段落し、本差し。
- 本つなぎ
- ロープとロープをつなぎ合わせる加工方法。スキーリフトや、ロープが切れた際の応急処置として使用される。
- 本差し
- 219条で規定された「かご差し」。⇔219条かご差し、オールかご段落し、本さつま。
ま
- マニラ
- マニラロープの略。
- マニラロープ
- (英Manila rope)マニラ麻で造った綱。耐水性・耐久性に富むので、船舶用として重要。
- マニラ麻
- バショウ科の木状草本。フィリピン諸島原産で、熱帯地方で繊維作物として広く栽培。
高さ六~七メートルで、バナナによく似る。茎は葉鞘が密に重なり合ってできた偽茎。葉は長楕円形。
花は穂状花序で単生。葉から採れる繊維は強靱で軽く、耐水性が大きいので、主に船舶用のロープとする。
- 巻差し
- ストランドと同じ方向に5回以上編み込んだもの。
- 巻索
- 立坑および斜坑などの巻上げに使用される運搬ロープをいう。
- 丸ストランドロープ
- ストランドの断面の輪郭が円形のロープをいう。
- 丸線
- 素線の軸直角断面が円形の線。
- 曲げ疲れ試験
- 曲げ疲れ試験機による耐久試験。
- 磨耗
- (ロープの磨耗) ロープとその接触面との相対的移動によるすり減りをいう。⇔摩擦
- 磨耗長
- (ロープ素線の磨耗長) ロープが磨耗したときの素線に生じる磨耗痕の長さ。
- 磨耗幅
- (ロープ素線の磨耗幅) ロープが磨耗したときの素線に生じる磨耗痕の最大幅。
- マンホ製綱㈱
- 韓国のJISワイヤロープ製造メーカー。
ウェブサイト:マンホ製綱㈱
【沿革】
1953年9月:東亜製綱㈱設立
1959年12月:マンホ製綱工業㈱に商号変更
1989年5月:ワイヤーロープJIS表示許可獲得
1993ん8月:マンホ製綱㈱に商号変更
2000年8月:日本支店設置
み
- ミルシート
- (英: mill sheet)は、鋼材の材質を証明する添付書類のこと。鉄鋼メーカーが鋼材製品を納入時に発注者へ発行する証明書のことをミルシートと呼ぶのが一般的である。内容は鋼材の機械的性質や化学成分などで、規格値と製造実績値が記載される。
工場や製作所(mill)が発行する書(sheet)という意味からミルシートと呼ばれ、主に日本で呼ばれる和製英語である。鋼材検査証明書(inspection certificate)という名称で発行されることも多い。
(Wikipediaより)
- 耳付き玉掛索
- 8の字形をしたロック加工。ロック部は1ヶ所になり、寸法を短くしたい場合などに用いられる。 8字形ロックとも呼ばれる。
む
め
- ㈱メタックス
- 現在の社名は「ジェイ-ワイテックス(J-WITEX)」。
日本のJISワイヤロープメーカー。イゲタ製綱㈱と南海泉州製線鋼索㈱とが合併してできた。住友のロープ。
- めっき
- 腐食防止のために素線に施す。亜鉛めっきや亜鉛アルミ合金めっきがある。
- めっき素線(めっき線)
- 腐食防止のためにめっきされた素線のことをいう。
めっきの種類は一般に亜鉛めっきであるが、すずめっき、アルミめっきなども用いられることがある。
- 面接触より
- ストランドを構成する素線の一部または全部が異形線であり、素線間の接触状態が面接触となるより方。
も
- モッコ
- ワイヤロープをネット状に編んだもの。石や砂利などを運搬するのに使用される。⇔ワイヤモッコ
- モノ モノロープ
- 3~4ストランドロープの総称。非自転製。東京製綱の商標。
や
- やはずより
- ZよりのストランドとSよりのストランドが交互によられ、素線の配列が丁度、矢の羽根のような形になるロープ。
- 焼入
- 線材を特殊熱処理炉によって所定の温度に加熱し、更に所定の温度に加熱されたゆ溶融鉛槽中を通過させて冷却(空気中で冷却する場合もある。)するパテンティングと呼ばれる特殊熱処理を施して、ワイヤロープ用素線に最も必要な強度と粘じん性のあるソルバイト組織にします。
この熱処理作業は、ワイヤロープ製造工程中最も重要な作業で、高度な技術が要求されます。
パテンティング。表面処理。
- 山
- (ロープの山)ロープの外接円と接する部分の近傍。⇔クラウン
ゆ
- ユニ ユニロープ
- 3ストランド、4ストランドロープの総称。
U4xSeS(39),U4xSeS(48)。神鋼鋼線工業の商標。
- ユニバランス
- 難自転性ロープ。神鋼鋼線工業の商標。
- ユニバランスシグマ
- 神鋼鋼線工業の難自転性ロープ。神鋼鋼線工業の商標。
(例) U IWRC 6XFi(29) O/O
- 緩み
- (ロープの緩み) 心線と側線または上より線と下より線とが密着していない状態をいう。浮き。
よ
- よりの長さ
- 一つの素線、あるいはストランドがらせんをつくってストランドまたはロープの軸の周りを一回転する長さをストランド、またはロープの軸に平行に計った値をいう(mm)。
- よりもどし度
- より線作業において、ストランドまたはロープのより方向と反対方向に素線またはストランドをねじる度合いをいい、次のごとく表わせられる。
よりもどし度=1+枠の自転回数/枠の公転回数
- より角(よりかく)
- 素線またはストランドが、ストランドまたはロープの中心軸となす角度をいい、それぞれストランドのより角、ロープのより角という。
- より減り(よりべり)より減り率
- ロープのよりに基ずいて生じる効率の低下、すなわち集合破断荷重に対するロープの破断荷重の差(%)。
Ls=(1-B/Bw)×100
Ls:より減り率
B:ロープの実際破断荷重
Bw:素線の集合破断荷重
- より込み率
- ロープの長さとそれに使用された素線1本の長さとの差を百分率で表わしたものをいう。
- より線
- 複数の素線などをより合わせたロープの構成要素。小なわまたはより線ともいう。⇔ストランド
- より線機
- より線機には、素線をより合わせてストランドをつくるストランダ(strander)と、ストランドをより合わせてロープをつくるクローサ(closer:製綱機)とがある。
ストランダとクローサの間には、明確な区別はないが、ストランダは、一般に小形であり、また、ボビン数が多いのに対して、クローサは大型でボビン数も少ない。
- より方
- (ロープのより方)ロープとストランドのより方向の組合せをいう。
(ストランドのより方)ストランド内の各層素線の組み合わせ。
- より方向
- ロープまたはストランドがよられている方向をいい、ZよりとSよりがある。
- 撚り(より)
- ロープまたはストランドがよられている部分をいう。
- 溶融亜鉛
- 亜鉛を融点以上に加熱して溶かしたもの。
- 溶融亜鉛めっき
- 溶融亜鉛法によって亜鉛めっきする方法をいう。
ら
- ラッシング
- 荷締め、結束、固定するための安価なワイヤロープ。
筏(いかだ)や貨物船用などの荷縛り索に使用される。
- ラッシングベルト
- ラッシング用のベルトスリング。
- ラッパ
- モッコを作るとき、ロープの中心を開いてロープを通すための道具。
- ラフテレーンクレーン
- ホイルクレーンの一種で、狭所での機動性に優れている。
- ラングより
- (Lang’s Lay) ストランドのより方向とロープのより方向とが同方向のより方。
イギリスのラング氏が発明した。
り
- 両曲げ
- 一つの平面内において、ロープに両曲げを2回連続して与える負荷方法をいう。また、WS曲げともいう。
る
れ
- レラクセーション
- ストレス・レラクセーション(Stress Relaxation:応力弛緩)のことで、張力をかけて一定長さに保たれた(緊張された)材料の張力が時間の経過で減少することをいう。
ろ
- ロープの山
- ロープの外接円と接する部分の近傍。⇔クラウン
- ロープの谷
- ロープを構成するストランド相互の接する部分。⇔ニップ
- ロープピッチ
- 1よりの長さ。
- ロープ径
- ロープの任意の断面における外接円の直径(mm)をいう。
- ロープ心
- ロープの中心をなすワイヤロープ。記号はIWRCで表わす。
- ロック ロック加工
- アルミ等のクランプ管(スリーブ)をロープに通して圧縮(プレス)加工をしたもの。
- ロックドコイルロープ
- 丸線層の上にT形線やZ形線をより合わせたロープ。
- ロングスプライス
- ロープとロープをつなぎ合わせる加工方法。スキーリフトや、ロープが切れた際の応急処置として使用される。
⇔エンドレスロングスプライス,本つなぎ
- ロングピッチ
- ワイヤロープのピッチを通常よりも長く、回転しにくくしたもの。クレーン等に使用される。
- ロープ加工技能士
- 国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県知事(問題作成等は中央職業能力開発協会、試験の実施等は都道府県職業能力開発協会)が実施する、ロープ加工に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、ロープ加工技能士資格を持っていないものがロープ加工技能士と称することは禁じられている。
■実技作業試験内容(ロープ加工作業)
1級:ワイヤもっこの現寸図を作成して、ワイヤもっこを製作する。試験時間=4時間
2級:ワイヤロープを用いて、玉掛索及びショートスプライスによるエンドレス索を製作する。試験時間=2時間35分
(参照:Wikipedia)
わ
- ワイヤモッコ
- ワイヤロープをネット状に編んだもの。石や砂利などを運搬するのに使用される。⇔もっこ
- ワイヤモッコA−1型
- ワイヤモッコの種類で、手がマスク形にリングが付いたもの。通称:マスク形リング付き。
- ワイヤモッコA−2型
- ワイヤモッコの種類で、手が4本ばらばらに独立したもの。通称:バラ手。
- ワイヤモッコA−3型
- ワイヤモッコの種類で、手がマスク状になったもの。リングが付いているもはA-1形。
通称:マスク形。
- ワイヤモッコA−4型
- ワイヤモッコの種類で、手が6本ばらばらに独立したもの。
A−2タイプのモッコを長方形にして、長い辺の中心に2本手が出ているもの。
- ワイヤロープ
- 鋼線を撚り合わせてストランドを作り、さらにストランドを撚り合わせたもの。
クレーン、吊り橋、船舶などに用いる。
- ワイヤロッド
- ワイヤロープの原料になる鋼材。⇔線材
- ワッパ
- 玉掛索の両端のループ状(アイ)になっている部分。一般的には「アイ」という。
- ワッパ巻
- 木枠に巻かず、ロープのみで輪にしたもの。ワッパ巻。⇔コイル巻
- 割り差し
- 219条で規定された巻差し。⇔段落し
- 笑い
- (ロープの笑い) 素線(ストランド)相互の間隔が開いて、内層あるいは心綱が見える現象をいう。
- ワンタッP
- シャックル等ナット止ピン(割りピン)に代わる新型瞬間脱着安全ピン
■ワンタッPの4つのポイント
1.着脱が超スピーディ:装着は2アクション、抜き取りはたったの1アクション
2.工具不要:指先のみの作業で脱着
3.再利用回数は抜群:割りピンの50倍以上
4.さびに強い:すべてステンレス材で構成
中村工業は「ワンタッP」の総代理店です。
A
- A-1
- ワイヤモッコの種類で、手がマスク形にリングが付いたもの。
通称:マスク形リング付き。
- A-2
- ワイヤモッコの種類で、手が4本ばらばらに独立したもの。
通称:バラ手。
- A-3
- ワイヤモッコの種類で、手がマスク状になったもの。リングが付いているもはA-1形。
通称:マスク形。
- A-4
- ワイヤモッコの種類で、手が6本ばらばらに独立したもの。
A-2タイプのモッコを長方形にして、長い辺の中心に2本手が出ているもの。
- A種
- 破断荷重の規格。規格:JIS G 3525 種別:1620N/m㎡級 摘要:裸及びめっき(めっき後冷間加工を行ったもの)
- AKO
- 赤穂ロープ㈱の略。
ウェブサイト:赤穂ロープ
B
- BL
- ブレーキングロード。実際破断荷重。
- BF
- ブレーキングフォース。実際破断力。
- BS
- ブレーキングスポット。規格破断荷重。
- B種
- 破断荷重の規格。規格:JIS G 3525 種別:1770N/m㎡級 摘要:裸及びめっき(めっき後冷間加工を行ったもの)
C
- Certificate
- 証明書。
- CFCC
- カーボンファイバー・コンポジット・ケーブル。カーボンでできたロープ。
東京製綱の商標。
- CFRC
- センター・フィット・ロープ・コアの略。
ストランドの撚りと芯の撚りが線接触で撚られているため、力が強い。吊り橋などに使われる。東京製綱の商標。
- construction
- ロープの構成。
- construction symbol
- ロープの構成記号。
- C種
- 破断荷重の呼び。規定はなく、B種よりも破断荷重が高い。
- Cross Lay
- 交差より
- C
- C:黒油(黒ロープグリース)
黒油Zよりの表示略号は「C/O」
- C/O
- 黒油(黒ロープグリース)Zよりの表示略号
- CHUNG WOO ROPE
- 韓国のJISワイヤロープメーカー。(日本社名:㈱青佑ロープ 英語社名:CHUNG WOO ROPE CO.,LTD.)
本社:1682-4, Songjeong-dong, Gangseo-gu, Busan, Korea
TEL:(+82) 51 831-2171
ウェブサイト:CHUNG WOO ROPE(英語)【沿革】
1989:創業
2010:日本工業規格(JIS)表示認証
D
- D/d(ディーバイディー)
- シーブまたはドラムのピッチ円の直径とロープ公称径との比。
- D/δ(ディーバイデルタ)
- シーブまたはドラムのピッチ円の直径とロープを構成する素線径との比。
- DSR製鋼㈱
- 韓国のJISワイヤロープメーカー。旧社名:天其製鋼㈱
本社:(540-813) 全羅南道順天市西面産団1路15
TEL:061-729-3500
ウェブサイト:DSR製鋼㈱【沿革】
1971年9月:三和製鋼㈱設立
1981年10月:天其製鋼㈱に会社名変更
1995年3月:日本工業規格(JIS)表示認証
2000年5月:DSR製鋼㈱に会社名変更
E
- Epual Lay
- 平行より。
- E種
- 破断荷重の規格。規格:JIS G 3525 種別:1320N/m㎡級 摘要:裸及びめっき(めっき後冷間加工を行ったものを含む)
F
- FC
- Fibre Coreの略。繊維心。
- Fiber Core
- 繊維心。
- Filler
- フィラー形。フィラー線。
G
- grade
- ロープの種別。
- GT/O
- 油がべっとりと付いた水産用のめっきロープ。
- GTN/O
- 特種な油がべっとりとついた水産用のめっきロープ。
- GX/O
- めっき油無しZよりの表示略号。
- G種
- 破断荷重の規格。
規格:JIS G 3525 種別:1470N/m㎡級 摘要:めっき(めっき後冷間加工を行ったものを含む)
- G
- めっき galvanizeのG
Zよりめっきの表示略号は「G/O」
- G/O
- めっきZよりの表示略号。
H
- HX
- ハイクロスロープ(High tension Cross lay wire rope)の略。東京製綱の商標。
- HC
- Hemp Coreの略。麻心。
- Hemp
- 麻、大麻。
- Hemp Core
- 麻で作られた心。麻心。
I
- ISRC
- 心が異形線になっています。テザックワイヤロープの商標。
- IWRC
- (Independent Wire Rope Core) 独立した一つのロープを心にしています。
通常は7×7の構成のものが使用されますが、用途によっては6×7や6×19などが用いられることもあります。
- IWSC
- (Independent Wire Strand Core) ストランドを心にしたもので、側ストランドと同構成のものは共心とも呼ばれています。
J
- JIS
- (英Japanese Industrial Standardの略)日本工業規格。
鉱工業製品の規格を標準化し品質の改善をはかるために、工業標準化法によって制定された規格。
日本工業標準調査会が調査を行い通産省が認定する。
- JIS G xxxx
- ロープ関連JIS番号一覧表を参照。
- JISメーカー
- ジス規格の認可を受けたロープを製作している会社。
K
- kN
- 応力(引張強さ)及び弾性係数のSI単位。トンに換算する場合は÷9.80665。キロニュートン。
- KOS
- ステンレスワイヤ、ステンレスロープを製造する韓国のメーカー。
ウェブサイト:KOS
L
- Lang’s Lay
- ラングより。ロプのより方向とストランドのより方向とが同一方向によられています。
- Lay
- (糸、ひもなどを)撚ること。
- left-hand lay
- Sより。S-lay。
- LHL
- レフトハンドレイの略。
- LHOL
- レフトハンドオーディナルレイの略。
- LHRL
- レフトハンドレギュラーレイの略
- Linear Contact Lay
- 平行より(線接触より)。
- LP
- ロングピッチ。
M
N
- N
- ニュートン。応力(引張強さ)及び弾性係数のSI単位。
kgに換算する場合は÷9.80665。
- NK証明
- (財)日本海事協会が発行する証明書。
O
- Ordinary Lay
- 普通より。⇔Regular Lay
ロープのより方向とストランドのより方向とが逆方向によられているもの。
- O/O
- 左側のO:裸(めっきなし)。「普通の」という意味の ordinary の「O」
右側のO:Zより。通常の撚り方はZよりなので、Zと表示せずに「普通の」という意味の ordinary の「O」O/Oは基本的な構成なので ordinary(裸)/ordinary(Z撚り) =O/Oと表示されます。
P
- Parallel Lay
- 平行より。
- PDC
- ピッチ円の直径。
- Point Contact Lay
- 交差より(点触接より)。
- PT
- プレテンションの略。
- P形より線機
- P形(Planetary type)より線機は、一般には、その形状から”かご形(cage type)より線機”と呼ばれている。
P形より線機は、ボビンを取り付けるフライヤ(flyer)が、より線機の主軸に対して、公転するとともに、より戻し装置に連結して自転するようにもなっている。
Q
R
- Regular Lay
- 普通より。
- RHL
- ライトハンドレイの略。
- RHOL
- ライトハンドオーディナルレイの略。
- RHRL
- ライトハンドレギュラーレイの略。
- right-hand lay
- Zより。Z-lay。
- rope diameter
- ロープ径。
S
- Seale
- シール形。
- Semi-Seale
- セミシール形。
- SGクランプ
- 圧着止め。テザックワイヤロープの商標。
- SI単位
- 計量単位の国際的統一を目的として1960年の国際度量衡委員会総会で、万国共通の単位系として、国際単位系(SI)が承認された。
ワイヤロープ関係のJISでは1977年から導入されている。破断荷重:kgf→N(ニュートン),tf→kN(キロニュートン)等。
SI単位の呼称は、仏語:Le Systeme International d’Unies (英語:International System of Units)頭文字からとったもの。
- SKT
- 難自転性ロープ。テザックワイヤロープの呼称。
- SKスリング
- 玉掛索の首下をゴムで覆った玉掛索。
商品にロープ傷をつけるのを防いだり、ロープが痛むのを防ぐためのもの。■リンク:SKスリング
- S-lay
- Sより
- splice
- 編込み加工。(なわを)組み継ぎする。
- SSP
- ストランド・ショート・ピッチの略。ストランドのピッチを詰めたロープ。 特定のユーザー向け。
- Steel Core
- 鋼心。
- SWL
- 安全荷重。
- Sより
- ストランドあるいはロープのより方向がS字形に一致するより方をいう。
正面から見て左上から右下にストランドが撚られているロープ。
- S曲げ
- 両曲げ。
- SONG HO
- 台湾のJISワイヤロープメーカー。(ソンホ/SONG HO INDUSTRIAL CO., LTD.)
本社:No.61,Nankong 3 Road, Nantou City, Nantou Hsien, Taiwan.
TEL:886-49-2252746-7 . 886-49-2256891-3
ウェブサイト:SONG HO(英語)【沿革】
1973:創業
1989:日本工業規格(JIS)表示認証
T
- TOYO-LOK
- トヨロック。東京製綱のロック加工。
クランプ管に加工業者識別のマークが入る。ちなみに中村工業のマークはTOYO-LOK-NK。
- TSK
- 東京製綱㈱の略
- T形より線機
- T形より線機は、ボビンが直列状に筒形の胴(ロータ:rotor)のなかにおさめられ、この筒形のロータが回転(公転)してより合わす機構になっている。
T形は、ボビンを取り付けるフライヤが公転も自転もしない構造になっているため、回転速度を大きくできるので、一般にはハイスピードタイプ(high speed type=H.S type)と呼称されている。
筒型高速より線機とも呼ばれる。
- T形線
- 台形断面の異形線。
- T種
- 特種。B種よりも破断荷重が高い。規定はない。
U
- UP
- 難自転性ロープ。テザックワイヤロープの商標。
- U曲げ
- 一つの平面内において、ロープが常に一方向にのみ曲げられる負荷方法をいう。⇔片曲げ
- UR
- 「ウルトラロープ」の略。
■ウルトラロープのコンセプト
・高耐食性:従来のめっき品と比べ、さびに対する寿命が2倍以上 ※使用方法や環境により寿命は変わります。
・クリーン:油の量を通常の1/2 に。汚れにくく、環境に優しい
・強度アップ(G 種→A 種):6×24 A 種と同じ破断力でロープの選定が簡単
・短納期:9mm〜24mm まで即納で対応
・メイド・イン・ジャパン:ロープは国内JIS メーカー製、端末加工は弊社ロープ加工技能士による加工(ロープ、加工共に証明書を発行可)
・新開発のタグ「カラータイマー」(商標登録):ロープ径、長さの他に、4つのドットとカラーの組合せで、製造年月が識別できる
- ULTRA ROPE
- ウルトラロープ
■ウルトラロープのコンセプト
・高耐食性:従来のめっき品と比べ、さびに対する寿命が2倍以上 ※使用方法や環境により寿命は変わります。
・クリーン:油の量を通常の1/2 に。汚れにくく、環境に優しい
・強度アップ(G 種→A 種):6×24 A 種と同じ破断力でロープの選定が簡単
・短納期:9mm〜24mm まで即納で対応
・メイド・イン・ジャパン:ロープは国内JIS メーカー製、端末加工は弊社ロープ加工技能士による加工(ロープ、加工共に証明書を発行可)
・新開発のタグ「カラータイマー」(商標登録):ロープ径、長さの他に、4つのドットとカラーの組合せで、製造年月が識別できる
V
W
- Warrington
- ウォーリントン。
平行よりロープの一種で、ストランドの外層素線に2種類の形の素線を用い、そのうち第1層の凹部には大素線(心線、第1層素線と同径)を凸部には細い素線を交互に入れてよったロープをいう。各層の素線数は1+n+(n+n)のように表され、外層素線には大小2種類あり、外層素線数は内層素線数の2倍で、内外層の組合せによって隙間を少なくしてあります。 このウォーリントン形ロープは、最近ではあまり使用されていません。6xW(19)…
- Warrington Seale
- ウォーリントンシール。
ウォーリントン形とシール形とを組み合わせたもので、耐疲労性が非常に優れ、また柔軟性に富み更に耐摩耗性にも優れているため、用途は広範囲にわたっています。 6xWS(36)…
- wire
- 素線。
- wire strand
- ストランド。
- WS曲げ
- 二重両曲げ。
- X2
- XPロープに順ずる性能を持つ簡易型のロープである。
ガット船によく使用される。東京製綱の商標。
- X3
- XPよりロープピッチが長いのでトルク係数が小さい(自転しにくい)。
特定のユーザー向け。東京製綱の商標。
- XP
- ロングピッチより更にストランドピッチを小さくしたもので(ロープピッチは同じ)耐疲労性に優れ、多層巻ウインチドラム上での耐形くずれ性もよく、使用条件のきびしい移動式クレーン巻上索に最適である。東京製綱の商標。
X
Y
Z
- zinc
- 亜鉛。
- Z-lay
- Zより。
ストランドあるいはロープのより方向がZ字形に一致するより方をいう。
正面から見て右上から左下にストランドが撚られているロープ。
- Zより
- ストランドあるいはロープのより方向がZ字形に一致するより方をいう。
正面から見て右上から左下にストランドが撚られているロープ。
- Z形線
- Z字形の断面の異形線をいう。ロックドコイルロープの上層線に使用される。
数字
- 1号品
- 6×7
- 2号品
- 6×12
- 3号品
- 6×19
- 4号品
- 6×24
- 5号品
- 6×30
- 6号品
- 6×37
- 7号品
- 6×61
- 8号品
- 三角ストランドロープ
- 9号品
- 三角ストランドロープ
- 10号品
- 6xS(19)
- 11号品
- 6xW(19)
- 12号品
- 6xFi(25)
- 13号品
- 6xFi(29)
- 14号品
- IWRC 6xFi(25)
- 15号品
- 8xS(19)
- 16号品
- 8xW(19)
- 17号品
- 8xFi(25)
- 18号品
- IWRC 6xFi(29)
- 19号品
- 6xWS(26)
- 20号品
- 6xWS(31)
- 21号品
- 6xWS(36)
- 22号品
- 6xWS(41)
- 23号品
- 6xSeS(37)
- 3打ち
- 繊維ロープで3本で撚っているロープのこと。みつうち。
- 4打ち
- 繊維ロープで4本で撚っているロープのこと。よつうち。
- 6打ち
- 繊維ロープで6本で撚っているロープのこと。むつうち。
- 8打ち
- 繊維ロープで8本で撚っているロープのこと。やつうち。
- 12打ち
- 繊維ロープで12本で撚っているロープ。じゅうにうち。
- 4ストランドロープ
- ストランドが4本で構成されたワイヤロープ。
クレーン等に使われる。非自転性。
構成としては、4×F(30)、4×F(40)、4×SeS(39)等。
- 3ストランドロープ
- ストランドが3本で構成されたワイヤロープ。
クレーン等に使われる。非自転性。
構成としては、3×F(40)等。
- 8ストランドロープ
- 6ストランドにくらべて、ストランドおよび素線の径が細く、心材の径が大きい構造になっている。
8ストランドロープはストランド数が多いので、ロープ表面の凸凹が少なく、シーブ溝との接触状態が良好になるため、シーブ溝(groove)及びロープの磨耗が少く、スリップも生じにくい。
こうした特徴から8ストランドロープは主としてエレベータ(主に繊維心入り)の巻上用に用いられる。
また、8ストランドロープはストランド及び素線の径が細いため、6ストランドロープにくらべて、大径のロープがつくりやすいことから、大型クレーン(IWRC入りロープ)や、長大橋の大径ハンガー(引張疲労に強いCFRC入りロープ)などにも用いられる。
- 219条
- (クレーン等安全規則第219条)
第219条抜粋
「アイスプライスは、ワイヤロープのすべてのストランドを3回以上編み込んだ後それぞれのストランドの素線の半数を切り、残された素線をさらに2回以上(すべてのストランドを4回以上編み込んだ場合は1回以上)編み込むものとする。」