モジュリフトのカスタムメイドの吊り天秤による 埠頭での吊り上げ
モジュリフトは、韓国、蔚山(ウルサン)尾浦(ミポ)湾の現代(ヒュンダイ)重工業の造船所で、埠頭から船舶に85tの重量物を運ぶためのカスタムメイドの吊り天秤を提供しました。
モジュリフトが提供したのは、「吊り天秤1台の下に2台を吊るす吊り方」で使用される、カスタムメイドの吊り天秤です。提供先は、埠頭の機器の吊り上げのための吊り具の提供を造船所から依頼された海洋技術の専門家、MAATS Tech社です。
吊り荷は19m×7m×7.5mで、パイプ・ケーブルテンショナー(張力調整装置);コンテナ、配電キャビネット;立体骨組み等を含むものです。MAATS Tech社のプロジェクトマネージャー、David Smith氏の説明によると、その大きさや形から、重心位置をどこにするかという課題がありました。
David Smith氏は次のように話します。
「吊り荷のサイズや形から、何が吊り上げで困難になるかを話し合った際、下請け供給業者から勧められ、モジュリフトに連絡しました。モジュリフトは、弊社(MAATS社)に対し、要望に合う解決策を提供、同社のモジュラー式吊り天秤で、我々の期待を超えたのです。最終的に、標準として提供されるDNV証明書と共に吊り天秤が届けられました。」
David Smith氏が付け加えて言います。
「吊り具の設計と発送が非常に短い納期で行われた為、弊社(MAATS社)の予定していた発送と一緒に吊り具を送る事が可能になりました。結果、韓国に別々に送る費用を節約することができました。」
モジュリフトの上級設計技師、Ian Locke氏が言うには、
「当初から、常に重要な懸案事項である重量と重心位置の詳細と、できる限りの技術情報、イラストとを、確実に入手するようにしていました。例えば、吊り位置の確認、それぞれの間隔、それに吊り上げ環境全般などについての情報が必要でした。テンショナーの寸法、形、突起物によって吊り具が妨げられるかどうかを解読することも必要でした。」
Ian Locke氏が続けて言いました。
「吊り荷について弊社に提供された情報と、吊り上げ高さに特に制限がなかったことから、費用対効果が高く、安定性のある4点吊りを、MAATS社に提案しました。形は一般的ですが、その吊り天秤の長さではカスタムメイドが必要でした。」
現代(ヒュンダイ)造船所は、尾浦(ミポ)湾の海岸線に沿って4km以上に亘って位置しています。そこには7台の大きなゴライアス・ガントリークレーンのある9か所のドライドック(船渠:せんきょ)があり、そのうちの一台は、今回の85tの吊り上げで使用されました。
MAATS社のDavid Smith氏が説明するには、「モジュリフトは、短い納期で完璧な吊り具を提供してくれました。発注から発送まで10日しかかかりませんでした。」
●モジュラー式吊り天秤のお問い合わせ
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