モジュリフトのカスタム角型天秤がHS2プロジェクトを手助け
モジュリフトの専門家達は、高速2(HS2)プロジェクト用に2台のカスタム角型天秤を設計、製造、納品しました。それらすべては、最初の問い合わせから6週間以内に終了しました。
現在、欧州で最大のインフラプロジェクトは、推定予算1,060億ポンド(15兆8400億円)で、経済を大きく押し上げてくれるでしょう。
最高時速250マイル(402km)に達する高速の鉄道網を提供するだけでなく、運輸省ではプロジェクト全体で2,000人の実習生と、25,000人が雇用されると予測しています。
モジュリフトのエンジニア達は、カスタム仕様で吊り上げ方を解決するように依頼を受けました。
それは、2拠点で使用荷重25トンの高速鉄道車両用パネルを吊り上げるというものでした。
最初の角型天秤は、頭上空間が問題にならないサザンプトンドックで、一方2台目は高さに制限のあるイミンガム市のDBシェンカー社倉庫で使用されています。
複数の解決策を有する2つの角型天秤
2つのカスタム角型天秤はどちらも同じデザインで、片方は高さ制限に容易に対応するための追加 部品が使われています。
それぞれのカスタム角型天秤は、19m×3mの大きさで、使用荷重25トンで設計されています。両方の角型天秤が標準的な吊り上げ高さで使用できるよう、4つの取手が含まれています。
しかし、モジュリフトのエンジニアは、2つ目のカスタム角型天秤に4つの取手を追加しました。取手の追加により、天井が低い場合、スリングが角型天秤の中心から近い点で取り付けられるようになりました。2つ目のカスタム角型天秤は、天井が低い時と標準的な高さの時、両方の吊り上げを解決し、倉庫の中と外で使用できるようになりました。
輸送を容易にするためのモジュラー設計
モジュラー式の設計では、フレームは3つの部門で製造されました。
強度と安定性を追加した梁は、現場でボルトで固定されます。これにより、カスタム角天秤の運搬が容易になりました。 これは、モジュリフトが吊り天秤、角型天秤及び、吊り上げを解決する全製品で使われている設計上の特徴です。
モジュリフトのシニアプロジェクトエンジニアであるマット・ロバーツはサザンプトンでの最初の吊り上げのために組み立てられていた2つのカスタム角型天秤の内、最初の1つを監督するために現場にいました。
そこには 船に4人、岸壁に4人の計8人の港湾労働者がいて、吊り上げを管理してい ました。
2020年3月から計画を開始し、全7隻の船から1隻あたり18枚の高速鉄道車両パネルを吊り上げ、2021年3月に完成予定です。
始めから抜かり無し
DBシェンカー社でグローバルプロジェクト・インダストリーソリューション マネージャーのベン・カニントンは、
「モジュリフトの世界的評価と当社の多くの世界の顧客やプロジェクトで培われた経験が、このプロジェクトで彼らと一緒に仕事をすることを選んだ理由です。彼らの専門性が一つ屋根の下にあることを知っていたので、私たちは複数の連絡先を管理する必要がありませんでした。」
「これらの特別な角型天秤を設計、製造するためにモジュリフトと協業することは、始めから抜かりがありませんでした。フレームに最適なオプションを決定するために、 明確で定期的な話し合いを持ち、設計作業は他のどこにも負けませんでした。これらすべては、コロナウイルスが世界的に大流行している最中でも最初から最後まで達成できました。すべての企業がモジュリフトと同じくらい簡単に対処できることを願っています。」
モジュリフトでエンジニアマネジャーのハーシャル・クルカーニは、次のように述べています。
「角型天秤の一つは高さに制限のある用途のため、ユニークな設計になりました。 スリングは低い頭上空間の要求に応えて、特別に設計されました。スリングは通常、0〜45度の標準的な底角で使用されます。今回の場合は、30〜60度の底角用に設計されたため、特別な設計と計算を必要としました。吊り上げ用の取手もまた、鋭いスリング角度により圧縮が加わるため特別に設計されました。」
●モジュラー式吊り天秤のお問い合わせは
モジュリフト日本代理店 中村工業株式会社
担当:春田
Email:i@rope.jp
TEL.06-6551-3390 / FAX.06-6551-3396