風力エネルギー産業とハーランド・アンド・ウルフ社に 業界初の吊り上げ方法を提供


モジュリフトは巨大な吊り具の設計・製造を行い、北アイルランドのハーランド・アンド・ウルフ社が請け負う現場でリパワー社製5メガワットの巨大風力タービンを迅速かつ効果的に吊り上げ、組み立てることを可能にしました。
ハーランド・アンド・ウルフ社は、アイリッシュ海にあるバッテンフォール社のオーモンド洋上風力発電所プロジェクトにおいて、クリーン発電機の荷降ろしと組み立てを担い、アイリッシュ海に設置するためにタービンが組み立てられた時には、それらを台船に積み戻す作業が必要であったため、マルチタスクが可能な吊り具を必要としていました。

そこでモジュリフト社に課された任務は、個々のタービンとタワーを別々に持ち上げて組み立てるだけでなく、3つの風力タービンの羽根を一度に持ち上げて、羽根がタービンごとに調整された状態を維持できるようにする吊り具を設計することでした。
既存の標準製品と同じ原理を使用して、モジュリフト社は安全で、軽量、そしてコスト効率の良い設計をすることに成功し、これによってハーランド・アンド・ウルフ社は1月から7月末まで継続的に保管と積み込みを行うことが可能になりました。


要求された課題を解決するため、モジュリフト社は2つの要素を持つ吊り具を設計し、様々な風力タービン部材の輸送・設置過程において、色々な構成で使用できるようにしました。
1つ目は、長さ16メートルの巨大な500トン用吊り天秤です。吊り上げの性質上、そして吊り具自体の総重量を最小限にする必要があったので、モジュリフト社はその能力を損なうことなく、40トン以下の重量の吊り天秤を設計・製造しなければなりませんでした。


また、モジュリフト社は、吊り天秤に点検用ハッチを設け、これらのハッチが吊り天秤の強度を損なわないように設計しました。この吊り天秤は画期的な偉業を成し遂げました。
同社は、このサイズの吊り上げに対して究極の課題を解決し、吊り上げ装置の高度な設計技術を証明してみせました。
2つ目の要素は、クレーンの能力を最大限に高めるために設計・製造された、重量9.6トン未満、長さ48.5mの吊り天秤で、モジュリフト社にとってはもう一つの工学的偉業でした。 この吊り天秤は、現場での組み立てが簡単で、3つセットで、重さ75トン、長さ61.5メートルもある風力タービンの羽根を持ち上げることができます。


「当社の設計及び製造技術が、ハーランド・アンド・ウルフ社の課題を解決したことを誇りに思います。」

「当社は、彼らの要件に最適な解決法を計画するのに多くの時間を費やしましたが、それでもなお、このプロジェクトを記録的な時間で終わらせる必要がありました。
すでに ドイツから運搬船が向かっていたため、我々は天気と戦いながら、プロジェクトを予定通りに進めるために部品を完成させ、1月上旬に到着する最初の運搬船で、時間通りに ベルファストに輸送しなければなりませんでした。
部品はフェリーで数台のトラックに載せてベルファストに運ばれましたが、ベルファストは16年で最も寒い冬を経験していたため、雪の嵐で配送が遅れる恐れがありました。

「幸いにも、関係者全員の献身的な努力により、吊り天秤と格子型吊り天秤の両方がクリスマス前に納品され、1月初旬の最初の使用に間に合うように試験と試運転を行うことができました。」
と、モジュリフトの技術部長兼エンジニアのトップで あるスー・スペンサーは言いました。

重量物を吊り上げる需要が増加する中モジュリフトは2011年にMOD400の過去最高の受注量を獲得しており、ハーランド・アンド・ウルフ社は今後多くのプロジェクトで新型モジュリフ ト500トンの吊り天秤を使用したいと考えています。
さらにモジュリフト社は、100トンまでの非常に長い荷物の積み上げを必要とする将来の顧客のために、新しい「巨大な」格子型吊り天秤を現在標準化しており、既存製品と同様の情熱を注いで信頼性、品質の維持に努めています。

●モジュラー式吊り天秤のお問い合わせは
モジュリフト日本代理店 中村工業株式会社
担当:春田
Email:i@rope.jp
TEL.06-6551-3390 / FAX.06-6551-3396

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