9月30日:鉄鋼新聞に掲載されました!
吊り金具世界大手の米社と
中村工業が代理店契約
ワイヤロープ加工・販売業の中村工業(本社・大阪市大正区、社長・中村哲也氏)は、世界大手吊り金具メーカーである米国・クロスビー(Crosby)社と総代理店契約を締結し、10月1日より本格的に販売を開始する。クロスビー社は600以上の商品品目をそろえているだけでなく日本メーカーにはない超大型のシャックルやリング、フックなどの商品もある。中村工業はクロスビー社製吊り金具を在庫し、販売ラインナップに加えることで、取り扱い製品が格段に増強され、新しい市場への参入機会が増えると見込んでいる。
また、来年2月、ワイヤロープの在庫を拡充するため、神戸市東灘区に倉庫を新設する予定だが、ここにクロスビー社のショールームも設置する。中村社長は「ワイヤロープに付属する金具を本格的に取り扱うことで、既存の顧客にさらに提案ができる。また、PRを進めて新規開拓も図りたい」と話す。
クロスビー社は1836年設立で、従業員数は約1500名。シャックルやフックなどの品質に定評がある。世界7カ国に製造拠点があり、サポートサービスや在庫ネットワークに強みを持つが、日本での認知度はあまり高くない。クロスビー社は今回の締結を契機として、認知度を向上し、日本でも本格的に事業を展開したい考えだ。
今後の方針について、中村工業はクロスビー社の売れ筋商品を中心に取り扱いながら、品目と在庫を徐々に増やす方針。中村社長は「メディアや展示会などを通して、クロスビー社の知名度を上げながら、当社ネットワークを活かし、販路を拡大したい」と話す。まずは10月19~20日に開催される「大阪勧業展2016」でクロスビー社の商品を展示する予定だ。