ハガネよりも強く、絹糸よりもしなやかなロープ
1962年(昭和37年)製作の映画「キングコング対ゴジラ」に東京製綱の営業マンが登場している!
という噂を嗅ぎ付け、早速DVDを借りて見ました。
佐原健二扮する東京製綱マンは、主役(高島忠夫)の妹の彼氏という設定で、準主役級の扱いです。
映画が始まると間もなく東京製綱マンが登場し、東京製綱ポリプロピレンロープのサンプルの前で、
東京製綱マン「実はね、やっと新製品が完成しましてね、これですよ」
高島忠夫 「なんだ、ミシン糸か」
東京製綱マン「やだなぁ、ハガネよりも強く、絹糸よりもしなやか、原子力時代の繊維ですよ!」
東京製綱マン「とにかく利用価値は絶大!船具関係の試作品テストで明日から当分船に乗るんですよ!」
家にロープのサンプルを飾り、恋人の兄貴を前にしてベランダを乗り越え、ロープを手に自らがぶら下がり、ロープをアピールしまくってます。
この人、めちゃくちゃ熱い社員です!
ラスト近く、キングコングを眠らせてどうやって運ぶのかというシーン
自衛隊隊長 「問題はどうして運ぶかだ」
高島忠夫 「あります、吊るんです、吊って空を運ぶんです」
高島忠夫 「ほら、ハガネよりも強く、絹糸よりもしなやかってヤツだよ」
東京製綱マン「そうだ、ぜひやらせてください」
と言うやいなや、東京製綱の名前入りトラックが登場して大量のPPロープが運ばれ、自衛隊がキングコングにロープを巻き付けていきます。
恐ろしく素早い対応です。
キングコングを無事吊ることができ、そこで高島忠夫は
「ハガネよりも強く、絹糸よりもしなやか、おい、テストは大成功だぜ!」
で締めくくっています。
東宝の創立30周年記念作品として製作されたこの映画ですが、調べてみると、ゴジラ史上最高の観客動員数を記録し、海外でも広く公開されゴジラが一躍メジャーになった作品なのだそうです。
ハガネよりも強く、絹糸よりもしなやかなロープは、近いうちに東京製綱の繊維ロープ営業マンに借りてきて紹介したいと思います。
みなさんもぜひ一度ご覧になってください。
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キングコング対ゴジラ