7月24日:鉄鋼新聞に掲載されました!
【関西 列島横断】「感謝の気持ちでいっぱい」
ワイヤロープ端末加工の業界大手で東京製綱の指定代理店である、中村工業(本社・大阪市大正区)はこの7月に総業50周年を迎えた。中村哲也社長は「50年という節目は感慨深い。今日を迎えることができたのは、得意先や仕入先に支えられ、社員が頑張ってくれたおかげ。感謝の気持ちでいっぱい」と微笑む。
中村工業の創業は1964年7月。中村和郎会長(中村社長の父)が21歳の若さで中村綱業を興したのが始まり。09年12月、哲也氏は社長を引き継いだ。
創業50周年に関しては、今年3月に南紀白浜へ1泊2日の記念旅行に出掛けた。今後、創業50年の社史の発刊も予定している。
ワイヤロープ加工は細径から最大120㍉㍍の太径までを手掛け、とりわけ太径の加工に定評がある。従業員は25人、国家資格・ロープ加工技能士1級が10人在籍する。14年9月期売上高は5億5千万円を見込む。
「高品質な太径ワイヤロープ加工を、短納期で顧客に提供できることが当社の売り。独自製品では『くるっと』(ワイヤロープ用クッションカバー)や『ウルトラロープ』(長寿命めっきワイヤロープ)などを持つ。ワイヤロープは『産業を支える命綱』とよく言われるが、今後とも高品質な製品の提供に努めたい」。同社はテレビ・新聞・雑誌などの取材を受ける機会も多い。
「隣接する第2工場の建て替えとリニューアルが足元の課題。設備も増強したい」という。
(白木 毅俊)