2019.1.23:産業新聞に掲載されました

クロスビー社製大型シャックル リース事業開始
吊り上げ製品 需要対応を強化

 ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長)は、米国クロスビー社製の大型シャックルのリース事業を開始した。従来の製品販売に加えてリースも行うことで、重量物吊り上げ向け需要への対応強化を図るとともに、主力製品であるワイヤロープの販路拡充にもつなげていく。

 建築や土木、造船、橋梁等の吊り上げ作業で使用される重量物向けの大型シャックルは、物と物をつなぐ金物で、重量物を吊るため安全性や強度が求められている。しかし、シャックルを購入したものの使用頻度が少なく、いざ使用する際には錆びていたり傷がついていたりして使用できないというケースもみられるという。

 今回、リースを開始した大型シャックルは、使用荷重が55㌧、75㌧、125㌧、200㌧、300㌧までの各サイズに対応し、300㌧以上のものについても、最大1550㌧までは海外から取り寄せる形で対応する。使用が終わり返却後には点検整備を行い、常時安全・安心して使用できる体制にしている。

 クロスビー社(本社=オクラホマ州)は世界7カ国に拠点を持つ創業約180年の老舗メーカーで、吊り金具の世界トップブランドとして品質および技術開発に定評がある。中村工業は16年10月にクロスビー社が製造するシャックルなど金具の販売に関する国内総代理店契約を締結。一昨年4月に開設した神戸工場(神戸市東灘区)内に、クロスビー社製のシャックルやソケット、リング、アイボルトなどの製品を在庫している。

 中村工業では、重量物吊り上げ用繊維スリングで韓国トップシェアのスーボ社(本社=韓国龍仁市)とも、繊維スリングの日本国内での販売店契約を締結し、18年7月から本格販売を開始しており、「ワイヤロープ、吊り金具、繊維スリングなど重量物吊り上げ製品をトータルで取り扱える体制構築により、売上拡大につなげるとともに、重量物吊り上げ市場への参入の機会増加を見込んでいる」(中村社長)としている。

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