クレーン等による死傷災害の推移
先日、住んでいるマンションの前の工事現場を見て背筋が寒くなった。
クレーンを見ていると補巻ワイヤロープの端末加工がクリップ止めで、しかもクリップ2個で止めてあるだけだったんです。
クリップ止めでモノを吊るのもどうかと思いますが、クリップ2個だけで重量物を吊るなんて信じられません。
おそらくロープ破断荷重の30~40%で抜けると思います。
こういうことをしてるからいつまでたっても事故が減らないんですね。
ちなみにワイヤロープ関連の事故でどれぐらい事故が起きているのか調べてみました。
ワイヤロープ事故だけのデータではありませんが、日本クレーン協会が発表している統計によると、クレーン等による死傷者は平成16年で2,563人で、その内105人の方が亡くなっています。
事故を無くすためにも玉掛け作業者の教育を徹底しなければいけないと思いました。
グラフ:クレーン等による死傷災害の推移
※クリックで拡大
資料出所:
平成10年までは労務保険給付データ(休業4日以上)による
平成11年以降は労働者死傷病報告による
(注)平成13年までは年度集計、平成14年からは年集計
■日本クレーン協会のホームページはこちら
http://www.cranenet.or.jp/