「端末止めの効率とラングよりについて」の回答
Q:端末止めの効率について教えていただきたいのですが、この%は何をあらわしているのですか。何かの荷重に対してでしょうか。
また、ラングよりのワイヤはケーブルクレーンやスキー場のリフトに使用すると聞いたのですが、それはなぜでしょうか。玉掛け作業とかには使用しないのでしょうか。
A:端末止めの効率(%)とは、「ワイヤロープ規格破断荷重」に対する効率です。
ロック加工の場合、定着効率(標準)は95%なので、100トンで切れるロープに対しては、ロック加工したロープは95トンで切れるという計算になります。
ラングよりはストランドのより方向とロープのより方向とが同方向によられているため、張力によるロープの自転が大きくなります。
このため、普通よりとくらべて形くずれやキンク※を起こしやすいというデメリットがあるため、玉掛けには使用されません。
○ラングよりのメリット
・磨耗に強い
・曲げ疲労に強い
・柔軟である
×ラングよりのデメリット
・キンクしやすい
・形くずれしやすい
※キンクとは
形くずれの一種でロープがねじりとゆるみを同時に受け、そのためもつれと塑性(そせい)変形を起こした状態をいう。 ロープを解いているとき、または引き伸ばし中に撚りが入ったまま伸ばしてしまった時などに出きる極端な捻りが入った部分。ロープの曲がりぐせをキンクということもある。