「グロメット加工の端末処理について(2件)」の回答
Q1:グロメットに挑戦しているのですが、6回スライドを回した後の加工が分からなく、ストランドの先端が外に出てしまいます、講座の写真を見ても駄目でした。詳しく教えてもらえないでしょうか。
A:ロープファクトリー/講座/ロープ加工/グロメット加工を開き、スライドNO.27~31の写真を参照してください。
NO.27:ストランド端末が向き合う長さにストランドを切断し、ストランド端末がばらけないようにシージング等で止める
NO.28:さらに中へ入れていく
NO.29:片側のストランド端末が中へ入るところ
NO.30:もう一方のストランド端末を中へ入れて完成
NO.31:加工が完了したところ、スミをしている部分のロープの中はストランド端末が向き合っている
Q2:1本差しのグロメット加工で6巻きするらしいのですが、5巻きすると6巻き目は重なってしまいます。
原因を教えて下さい。又、5巻きでも強度は問題ないのでしょうか。3本差しなどの場合、参考書みたいなものはあるのでしょうか。
A:グロメット加工の6巻き目はストランド間の隙間が小さくなっているため、巻き込むストランドの位置を間違えたり、うまくはまらずに重なってしまうといったことがよくおこります。
このようにならないためには、5巻き目完了までに6巻き目が入る隙間が残るように加工し、6巻き目は1巻きごとにハンマー等で叩きながら巻いていくとよいでしょう。
6巻き目がうまくはまらない理由としては、ストランド自体の型付けが悪かったり、グロメットの円周が小さい場合、加工が難しくなります。
5巻きしかしていないグロメット加工は強度の低下はもちろんですが、使用することはできません。
間違った加工は事故につながりますので、正しい加工を施したものを使用してください。
参考書としては、全日本ロープ加工組合連合会の「見ながら覚える ワイヤロープ加工図解/定価 4,000円(消費税込み)送料実費」があります。
この本では、ストランド1本でグロメットする方法が詳しく紹介されております。
グロメットのような熟練を要する加工は、実際に加工している現場で教えてもらうのが一番です。
弊社(中村工業)に来ていただければ、一級技能士が分かりやすく説明致します。
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