1月25日:産業新聞に掲載されました!
東灘に神戸倉庫開設
ワイヤロープ 保管・加工を拡充
ワイヤロープ端末加工大手の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長)は、神戸市東灘区に新たな事業拠点として神戸倉庫を開設する。倉庫機能の拡充を目的とするもので、総投資額は土地や建物、設備を含めて約4億円。8−9月をめどに竣工を予定している。
プレス機も検討
神戸倉庫(神戸市東灘区深江浜町)は、敷地面積2471平方㍍に、約730平方㍍の建屋(一部2階建て)を建設。導入する設備の詳細はまだ決定していないが、将来的な事業展開を見越して、5000㌧級の大型油圧プレスや大型クレーン等の設置について検討を進める。人員は2−3人体制でスタートし、当面は在庫機能に加えて切断・加工等を手掛ける。
同社は、本社工場(敷地面積約330平方㍍)と隣接する第2工場(同約940平方㍍)で事業を展開しているが、近年では預かり品の増加などから、ワイヤロープの在庫もフルの状態となるなど、倉庫機能の拡充が大きな課題となっていた。
新たに設置する神戸倉庫は、阪神高速道路湾岸線の深江出入口からほど近いなど交通アクセスも良く、本社倉庫からも車で30分程度で行き来が可能で、在庫回転期間の長い在庫などを中心に神戸側に移設する予定。また、岸壁沿いの角地に位置することで、前面道路(4㍍×120㍍)が占用料の支払いにより使用が可能となるほか、敷地内も当面は余裕をもたせたレイアウトとすることで、さらなる建屋増設など有効活用についても検討する。
同社では「新倉庫は、阪神間のアクセスの良さを生かして、同業他社の在庫機能や委託加工などの協業化についても検討を進め、自社のみならず、業界のお役に立てるよう活用していきたい」(中村哲也社長)としている。