「固形化したグリスを除去した後に新しいグリスを塗油する方法について」の回答
Q:今回水門の開閉装置点検整備工事を受注した中に、ワイヤーロープの塗油がありましたので、塗油作業の方法を教えて下さい。現況は現在塗油されたグリスは白くなりほぼ固形化していますのでこの固形化したグリスを除去した後に新しいグリスを塗油するべきだと思っています?
経年劣化した塗油の更新作業手順をご教授お願いいたします。
A:ロープへグリースを補給する前に、古いグリースを除去しなければなりませんが、この除去作業がもっとも大変な作業です。
古いグリース除去には、加圧蒸気にてグリースを柔らかくし、電動のワイヤブラシで除去するのが最も良い方法です。
加圧蒸気設備のない状態では、ワイヤブラシで除去するしかないと考えます。
洗い油、灯油等で古いグリースを除去する方法は、心綱のグリースまで落とし、新しいグリースを柔らかくするので弊社では禁止しています。
【補給用グリース】
ロープ製作時に塗布した同一系統のグリースを塗布(赤には赤、黒には黒)。
【注意点】
水門開閉装置で注意すべき点として、ロープが水中に浸かるかどうか、その場合に、グリースの油膜が問題となるか等、元受に確認する必要があります。