5月25日:大商ニュースに掲載されました!
知名度向上の効果実感
写真:フックにかけられるように金属製ロープの先端を輪の形に加工したワイヤロープを手にする中村哲也社長
「大阪勧業展に出展してから、当社がテレビや新聞、雑誌などのメディアで取り上げられることが増えました」
「産業の命綱」と呼ばれるワイヤロープの加工で国内有数の技術を持つ中村工業(大阪市大正区)の中村哲也社長は、初めて出展した2010年の大阪勧業展をこう振り返る。
「展示に動きがあると来場者も足を止めてくれるのでは」と考えて実施したワイヤロープの端末加工の実演。太いロープを職人技で編み込み、仕上げていく加工風景は狙いどおり注目を集めた。これがきっかけにもなり、テレビ取材も受けることになった。「メディアに出ることは、現場の社員には励みになりますし、社員の家族も喜んでいただけます。そして、社員の採用におmつながります」
同社の従業員の平均年齢は38.5歳。同業他社と比べると格段に若い。大阪勧業展には、若い社員も連れて行く。「他のブースを見学することは、勉強になります」。国家資格の「ロープ加工技能士」の取得も奨励。必要な免許の取得費用は会社が負担するなど、若手社員の育成に力を入れている。
同社に刺激を受けた他の地域の同業者も展示会に積極的に出店する動きがあるという。「展示会は、販路拡大の場や、商品開発に生かせる声の収集の場であるのはもちろんのこと、会社の知名度を上げることができるのが大きな魅力です」