モジュリフトのモジュラー式吊り天秤は、英国ヒンクリー・ポイントC原子力発電所での重要なコンポーネントの持ち上げを成功させる鍵となりました。

エネルギー転換を支援する

重量物吊り上げ設備メーカーであるモジュリフト社は、 MEHアライアンス社と連携して、ヒンクリー・ポイントCの機械、電気、HVACコンポーネントの設置において重要な役割を果たしています。完成すると、この最先端の発電所は約600万世帯に低炭素電力を供給し、英国の総電力需要の約7%を満たすことになります。

MEHアライアンス社が最近実施した作業では、原子炉キャビティおよび使用済み燃料プール冷却システムの主要コンポーネントである5.4トンの冷却ポンプを安全に持ち上げて配置するために、モジュラー式吊り天秤MOD12が使用されました。ポンプは、設置準備のために操作室に持ち上げられ、滑らされるので、安全に持ち上げる必要がありました。このマイルストーンは、ユニット 1 燃料建屋に回転機械装置の最初の部品を設置するための重要なステップを示しました。

MEHアライアンス社は、ヒンクリー・ポイントC を完全稼働可能な原子力発電所に変える上で不可欠な、機械、電気、HVAC(暖房、換気、空調)システムの設置管理を担当しています。同社の業務には、4,870を超えるプラントアイテム、366 kmの配管、7,500kmの電気ケーブルの設置が含まれ、安全な原子力設計、建設、保守が保証されます。

ヒンクリー・ポイントCとその2基のEPR原子炉が稼働すれば、年間900万トンの二酸化炭素排出量を相殺するのに十分な低炭素電力を生成し、60年の寿命で推定6億トンに達する。

MOD12：柔軟性、信頼性、認定技術革新を支える

モジュラー式吊り天秤MOD12は、他の MOD製品と同様に、さまざまなスパンに合わせて再構成できるため、今回のような大規模なインフラプロジェクトで繰り返し持ち上げる作業に最適なソリューションです。さまざまなサイズのケーブル、ポンプ、処理システムを毎週持ち上げる場合、MOD製品の柔軟性により効率性と適応性が確保されます。DNV型式承認の認定を受けたモジュラー式吊り天秤は、すぐに使用できる状態で現場に到着するため、健康、安全、規制遵守が絶対条件となる業界では信頼できる選択肢となります。

特別な課題に耐えうる製品

モジュリフトのマネージングディレクター、サラ・スパイビー氏は次のようにコメントしています。「モジュラー式吊り天秤MOD12は、当社の製品ラインの汎用性を証明するものであり、原子力エネルギー分野の厳しい要求に応えることができます。すべての機器は、英国のコンプライアンス基準を満たし、ヒンクリー・ポイントCのような大規模インフラプロジェクトがもたらす特有の課題に耐えられるように、細心の注意を払って設計されています。当社は、この世界クラスの施設の開発において信頼できるパートナーであることを誇りに思います。」