東京製綱の歴史

大島製鋼所の開業式挙行、鋳鋼、鍛鋼の製造を開始

処務規定を制定、総務・営業・技術の３部とし、深川・洲崎・月島の３工場および大島製鋼所の製品販売業務を本社営業部商務課に統括

小倉製鋼所の製鋼工場一部竣工、平炉１基稼働を開始

大正6年

下関販売点を廃止

小倉製鋼所、条鋼製造を開始

築地精養軒において創業30周年祝賀会を開催

大島製鋼所、ロイド認定工場となる

小倉製鋼所起業式挙行（当社創立満30周年および小倉工場開業10周年祝賀会を兼ねる）

取締役技術部長藤倉見達、技師石谷譲二、米国へ出張

横浜販売点を廃止

大島製鋼所内の製線工場完成、操業を開始

日本銑鐵設立、小倉製鋼所内に20t溶鉱炉を作り銑鉄の製造に着手（7月4日操業開始）

臨時株主総会開催、大島製鋼所を大川平三郎、大倉喜八郎、浅野総一郎に譲渡することを決定

月島、洲崎、深川、大島製線各工場、暴風雨による被害受ける

帝国特殊煉瓦設立

この年、業績向上、臨時、特別を加えて４割５分配当を行なう

大正7年

小倉製鋼所線材工場完成、作業開始

兵庫工場の増設完了、作業開始

臨時株主総会開催、小倉製鋼所を浅野総一郎に譲渡することを決議

この年、深川、洲崎、大島製線の３工場を１カ所に集中するため、深川工場隣接地1万2,000余坪購入

兵庫工場で岡井式惓取機、同荷造機を発明

業績向上、利益率127％、特別配当１割５分、臨時配当３割を加え６割配当を行なう

大正8年

東京針金工業設立

横須賀出張所を廃止し本社商務課に吸収

海軍中将伏見宮博恭王殿下、深川工場および月島工場を視察

大島製線工場を廃止して深川工場に合併

この年、アメリカ線材の使用を開始

大正9年

福岡市で開催された工業博覧会で、名誉大賞牌を受領

不況対策のため洲崎工場を一時閉鎖

大正10年

本社を深川区東大工町48番地に移転

旧本社営業所建物を富士製紙ｌに譲渡

大正11年

平和記念東京博覧会で、名誉大賞牌、名誉賞牌、金牌、褒状を授与される

大正12年

京橋区南鍋町１丁目６番地に出張所を設置、営業事務を行なう

日東製鋼川崎工場の土地・建物・機械の一部を買受けることに決定

三宝商会は三宝商事と改称

洲崎工場敷地の一部が東京市特許線用地として収用されることになったため、同工場を廃止して、機械設備を深川工場および小倉工場に移転を決定

深川工場でロックドコイルロープ用素線の試作に成功

関東大震災により本社、出張所、深川・月島・洲崎各工場類焼、深川工場では圧死者数名を出す

京橋区南鍋町１丁目６番地仮建築中の本社事務所落成、営業事務所を移転

深川工場製のワイヤを使い川崎工場（ワイヤロープ・麻ロープ製造）でワイヤロープ製品第１号製造

この年、栃木県鹿沼町（現・鹿沼市）に合資会社鹿沼麻糸工場設立

大正13年

臨時株主総会開催、横浜製綱（資本金200万円、大川平三郎会長）との合併を決議、合併条件当社株２に対し横浜製綱株７の割合

本社を京橋区南紺屋町皆川ビルに移転

大正14年

深川区東大工町48番地宅地1万5,808坪を内務省に売却、移転登記完了

大正15年
昭和元年

製綱労働組合を公認することに決定、団体交渉権を認める

川崎工場内に研究所開設

深川工場を廃止、機械設備を川崎工場に移転

昭和2年

横浜工場の鋼索部を川崎工場に移転

組合機関紙『製綱労働時報』発行（年２回）

横浜工場の麻綱部を川崎工場に移転。京浜地区に散在する工場の集中計画完了、震災前に優る生産能力を回復

川崎工場落成記念の祝賀会と工場の公開披露を行なう

この年、「丸線三角心フラット形ロープ」完成し満鐵撫順炭砿へ納入

石油鑿井、エレベータ用に平行撚ロープ6×S(19)の製造開始

海軍の要望により航空機用ロープの製造開始

昭和3年

大礼記念国産振興東京博覧会において優良国産賞牌を受ける。なお、時事新報社よりも賞牌を受ける

大礼記念京都博覧会において、優良国産名誉大賞牌を受ける

昭和4年

本社を日本橋区呉服橋３丁目５番地１，槇町ビルに移転

大村商店再建のための資本参加

昭和5年

日本海海戦25周年記念「海と空」博覧会で名誉大賞牌を受ける

この年、シノサイ式形付法（不反撥鋼索製造法）の開発

わが国最初のケーブルカー・生駒鋼索鐵道にラッチ社製品の替わりに当社のフラットンド・ストランド・ラングスレーロープ径30mmが採用される

昭和6年

不反撥性鋼索製造機の専売特許を得る

元会長渋沢栄一死去（享年91歳）

この年、玉村式索道設立

昭和7年

帝国発明協会主催第４回発明博覧会で当社製品に下記の褒賞が授与される
大賞（最高賞）　不反撥性鋼索、フラットンド・ストランド・ロープ
有功賞　防腐マニラ綱、ワイヤ入り漁業用麻綱
褒賞　結束機
三等賞　陳列装飾

この年、前年の金輸出再禁止によって景気やや好転、当社は製品の改良とともに販路を拡大する

海軍の要請により川崎工場内に「海軍機雷関係兵器鍛造工場」を設置する

昭和8年

この年、業績次第に向上

昭和9年

この年、浅野小倉製鋼に対する債権残246万円完済され、利益率向上、下期29％に回復、特配２分を行なう

東洋製綱の株式１／３を譲受ける

昭和10年

常務取締役戸村理順、日本鐵鋼協会より香村賞を受賞

三谷麻糸工場設立

昭和11年

三谷麻糸工場は社名を日東麻綱に改称

この年、川崎・小倉工場大拡張工事竣工

引続き業績順調、利益率前期19％、後期20％となる

昭和12年

名古屋汎太平洋平和博覧会において、名誉大賞牌を受ける

この年、創立50周年に当たり、上期記念特別配当５分を行ない、役員以下従業員に慰労金を贈る。また、記念事業として、陸海軍に恤兵金５万円を献金

９年に続き東洋製綱の株式を関西製綱より譲受け株式所有２／３となる

東洋製綱、アメリカ形（0.037インチのブロンズ鍍金線）ビードワイヤの製造に成功する

明治41年からこの年まで177橋に吊橋用ロープ納入

昭和14年

満州鋼索を創立（資本金国幣350万円）、本社、満州国奉天市大和区揚武街三段13号地

恩賜財団軍人援護会へ10万円を寄付、引続き陸軍省へ5万5,000円、財団法人結核予防会へ3万円を寄付

この年、川崎工場で「ロックドコイルロープ」の試作品完成

日東麻綱、鹿沼麻糸工場を合併

昭和15年

川崎工場において私設保税工場の特許を受ける

紀元2600年式典に際し、当社産業報国会は永年勤続者表彰式を挙行、48年勤続の池田大次郎外993名を表彰

この年、満州鋼索と満州製綱が合併、満州製綱（資本金国幣600万円）として新発足

業況繁忙、利益率72％

昭和16年

満州製綱、操業を開始

賃金月額160円未満の職員と工員に家族手当支給

経理方式を原価計算会計に改める

川崎工場の一部、海軍監理工場に指定される

この年、米国の経済封鎖により、マニラ麻・黄麻の輸入途絶、代替繊維の需要旺盛

鋼索部門は原料・電力・労力の不足顕著となる

業績向上、上・下期とも利益率72％

昭和17年

陸軍省よりマニラで接収中の麻綱工場委託経営の命令を受け、兵庫工場長岡堅治外11名派遣を決定

森岡伸線工場創立

日立鉱山へ、「ロックドコイルロープＢ形」径38mm長さ516m、国産第１号品として納入

鋼索製造の朝鮮工場、設立認可される

５月エルサルデ製綱工場、６月マニラ・コーデージ工場の操業開始（～6月）

川崎工場、陸軍監理工場に指定される

日東麻綱の三谷・鹿沼工場を買収、それに伴い粟津工場を閉鎖

愛知県蒲郡に工場建設（日東麻綱三谷工場を買収転換）、川崎工場の麻綱部を移し蒲郡工場とする

川崎工場に海軍関係の細物ロープ専用工場建設

海軍艦政本部より注文のシンガポール造船所浮ドック用係留索、径109mm、99mm総重量216tの世界最大級ロープ完成

この年、三井三池四ツ山立坑にコンセントリックロープ径60mm長さ490m 2丸納入

昭和18年

熊谷工場地鎮祭

朝鮮工場地鎮祭

熊谷工場操業開始

前橋工場（竹内撚糸工場を整備転換）操業開始

昭和19年

四国（川之石）工場建設要員任命される（建設委員長、飯村志郎）

川崎・小倉両工場、軍需工場に指定

臨時株主総会開催、笹村製綱所鋼索工場の買入れを決定

三宝商事解散

笹村製綱所鋼索工場を買収し大阪工場として発足

蒲郡・前橋・熊谷・兵庫・鹿沼の５工場および川崎工場の研究部、軍需工場に追加指定

川之石工場着工

北九州地区、米軍機による第１回爆撃を受けたが小倉工場被害なし

朝鮮工場、第１期工事の一部完了し操業開始

本社を日本橋区小舟町２丁目３番地へ移転

川之石工場、ストランド生産を開始（小倉工場より素線を移送）

この年、熊谷信四郎の製線工場を拡充転換し市川工場とする

上・下期とも利益420万円台を計上

昭和20年

兵庫工場、空襲により焼失

川崎工場、空襲を受け被災甚大

鹿沼工場完成

川崎工場、ロケット砲、機銃掃射の猛攻撃を受け完全に機能停止

熊谷工場の閉鎖を決定

川之石工場を産業設備財団へ返還する

この年、川崎工場の復旧に努力、上期の利益金334万6,000円を計上する

昭和21年

本社を京橋区銀座西３丁目１番地に移転

東京帝国大学へ超硬合金ダイス自家製造の研究を委託する

昭和22年

創立60周年記念日

森岡伸線工場、小倉製線に改組

超硬合金ダイスの第１回試作品を製造

三宝商事設立（再発足）

昭和23年

本社を台東区浅草橋２丁目３番地に移転

この年、原料難緩和、石炭・電力事情好転により下期には鋼索部の生産３割増、売上金額倍増、麻綱部も生産倍加、売上金２倍半に達し、上期利益405万円、下期利益1,051万円を超える。利益率上期27％、下期70％

昭和24年

大阪工場を分離して、大阪ロープ工業（資本金300万円）を設立

常願寺川のタワーエキスカベーター１号機に「フラット形ロープ」初めて使用される

超硬合金ダイスの自社生産始める

この年、25年にかけてフィラー形平行撚りロープの需要急増

昭和25年

企業合理化により人員２割（439名）を整理

この年、下期、鋼索、麻綱とも統制撤廃

昭和26年

福昌公司設立

取締役社長三木龍彦、ドイツ、スウェーデンなど西欧の業界および炭坑視察に出発

大正15年に労働組合結成後最初の72時間ストライキを決行する（～14日）

この年、ワイヤロープの線径計算方式を確立する

27年にかけて川崎、小倉両工場の叩きダイスを超硬合金ダイスへ全面的に切換える

業績さらに向上、上期の利益2億100万円を超えて利益率201％、下期4億100万円と倍増、利益率401％

昭和27年

合繊ロープ「トワイン」の試作に着手

太平興産設立

取締役技術部長飯村志郎、技術部参与庄司審、西欧および米国へ機械購入並びに業界視察に出発

川崎工場の電気鍍金設備稼働を開始する

三木社長が第１時発注した西ドイツ・ヘルボーン社製連続伸線機２台到着

この年、蒲郡工場に合成繊維ロープの生産設備を行なう

上期の利益率406％と引続き好調

昭和28年

常務取締役増田栄次、台湾業界視察に出発

蒲郡工場に国際電機との共同研究で高周波熱処理装置を完成

西ドイツMAN社に鋼索の1,000t引張試験機を発注する

クルップ・ラインハウゼン社製のロックドコイルロープ専用撚線機到着

飯野海運のニューヨーク定期船「康島丸」「常島丸」にナイロンホーサー径50mm長さ200mを納入

相互貿易経由でソ連通商代表部から戦後初めてワイヤロープ500t受注する

西ドイツへ第２次発注の高速度撚線機、連続伸線機逐次到着

この年、鋼索部門による第１次新鋭輸入機械およびロックドコイルロープ専用撚線機稼働に入る

異形ダイスの製造技術確立する

捕鯨用ロープに「ナイロン先綱」使用される

「ナイロンザイル」を完成し、日本山岳会のマナスル登山隊に使用される

昭和29年

焼津の第15太洋丸、鮪漁にクレモナ延縄を使用する

蒲郡工場、第１期合繊設備完成（高周波熱処理機、アニリン熱処理機、児童編網機など）

東京針金工業、日本特殊鋼線と合併

川崎工場にプレテンション装置（80t）を設置する

この年、小倉工場の電気鍍金設備、稼働を開始する

大型垂直引上げ鍍金炉を開発

「電纜入りロープ」を開発

昭和30年

第３次発注の輸入機逐次到着

鋼索部長石平一郎、技師松井豊明、市場調査のためカナダおよび北米に出張

昭和31年

フィリピン・マニラ市において開催の第１回世界アバカ会議に、麻綱部麻綱課長横田謹也を派遣

蒲郡工場、第２期合繊設備完成（リング撚糸機、ハスケル、自動編網機など）

日東麻綱設立

鹿沼工場を日東麻綱に賃貸

蒲郡工場、第３期合繊設備完成

鋼索の1,000t引張り試験機、公式検定検査を終了し稼働開始する

有峰ダム25tケーブルクレーン用に、初めて径100mmの「ロックドコイルロープ」、長さ397m製作

愛知県豊川市に豊川製網を設立（資本金1,000万円）。無結節網を主体とした合繊漁網の本格生産を開始

吉田製綱（東京都足立区北宮城町）を下請工場とする

この年、三津（高知県）、佐喜浜（高知県）、灘浦（富山県）漁場の定置用にエンビロンロープ納入

昭和32年

豊川製網、編網１号機を設置し、無結網の生産を開始

東洋製綱佐野工場で「トヨロック」の生産を開始

「ナイロンホーサー先綱」を考案、日本郵船氷川丸へ納入

電源開発奥只見ダム向け25tケーブルクレーン用ロックドコイルロープ製作（径100mm、長さ584m、重量35t）

創立70周年記念日

日本道路公団と道路防護柵の研究を開始

創立70周年記念祝賀会を本社並びに川崎、小倉、蒲郡の各工場で開催する

「クレモナロープ」、法定備品として日本海事協会より承認される。大阪商船「らぶらた丸」、山下汽船「山姫丸」へ納入

ケーブル型防護柵のシュミレーション実験を行なう（～33年6月）

「リードロープ用ナイロンロープ」、長野営林局で初めて使用される

昭和33年

取締役会長三木龍彦、米国、欧州、アジア各地へ出張

各地で防雀網の実験を行なう

川崎工場内で「ガードケーブル」の野外低速実験を行なう（～11月）

吉田製綱、東邦製綱に改称

東洋一の吊橋・若戸大橋用鋼索1,510t受注

この年、180kg/mm²を下限とする高張力鋼心線の研究を開始

昭和34年

販売機構を改正し東綱商事（鋼索鋼線等の販売）を設立

「ナイロンロープ」、法定備品として日本海事協会より承認される

18回のガードケーブル野外実験を静岡県御殿場の富士山麓“なまこ山”で行なう。7月18日の14回目は一般公開実験（～7月31日）

東北砂鉄鋼業との業務提携に調印

東新鋼業、芝浦共同工業に半連続式線材圧延機を受注

川崎工場に加工課を新設、「ガードケーブル」販売の施設工事に対処

東新鋼業八戸工場の建設工事開始

川崎工場、工業標準化実施優良工場として工業技術院長賞受賞

本店の移転登記完了（台東区浅草橋二丁目３番地から中央区日本橋室町二丁目８番地）

「ブルロープ」（重機用スーパーロープ）開発

ケーブル型自動車防護柵の規格仕様決定、商品名を「ガードケーブル」と名付け発売開始

国道１号線・佐夜の中山夜泣石（静岡県金谷町）に「ガードケーブル」初納入

この年、底曳用に「クレモナロープ」の推進を開始

昭和35年

東新鋼業㈱（高級線材の圧延）設立

取締役会長三木龍彦、藍綬褒賞受賞

ＰＲ委員会発足

静岡鉄道管理局に落石防止柵の第１号納入

取締役会長三木龍彦モスクワの日本産業見本市と欧州、アジア各地へ出張

東新鋼業圧延工場完成（硬鋼線材の圧延開始 200kgコイル 月産能力2,000t）

この年、タフロープ（異形線ストランドロープ）開発

「鉛線入合繊ロープ」を製品化

合繊索、麻索との比率を逆転し大幅に増加

昭和36年

「ハイゼックスロープ」、日本海事協会より承認される

北海道岩内郡雷電岬で、北海道開発庁と国鉄札幌鉄道管理局の協力により、わが国初の落石防止柵公開実験を行なう

東新鋼業、東北砂鉄鋼業と共同で竣工式を行なう

落石防止柵の規格と仕様を決定。「ストーンガード」と名付け発売開始

若戸大橋用鋼索完納

秋田県花輪町湯瀬に「ストーンガード」架設

高抗張力ACSR、電源開発の中国四国連絡韓線で初めて使用される

東新鋼業、焼入と伸線工場の建設開始

この年、モルガンシャーマ製ストレートライン型伸線機設置（川崎工場）

ブルーイングライン新設とPC1×7生産開始（川崎工場）

「スカイロープ」「ダイヤロープ」「スプリングワイヤ」「インナーワイヤ」を開発

26年1月～36年12月までのロックドコイルロープ受注合計は、531丸 4,150tとなる

昭和37年

新製品「サイザルカーペット」の発表展示会を中央区日本橋室町の薬業会館で開催（～15日）

底曳用エースロープを製品化

東新鋼業、ピアノ・軟鋼・硬鋼線材のJIS表示許可工場となる

東綱商事、三宝商事を合併

エイトロープ製造の中型機・TOSCOの開発に成功

東新鋼業、焼入作業開始（月産能力4,000t）

落石防止柵、ポケット式とSA式を開発

東新鋼業、バークロ社製伸線機稼働開始（月産能力2,000t）

「底曳用合繊コンパウンドロープ」を製品化

この年、「モノロープＡ形（非自転性ロープ）」開発

「テトロン延縄」を製品化

「NPC」生産開始（川崎工場）

アルミ鍍金工場を建設（川崎工場）

「ガードケーブル」、「ストーンガード」、全国的に伸展する

昭和38年

豊川製網、東邦製綱を合併し東京工場とする（6月30日 東京工場を閉鎖）

「ガードケーブル」、名神高速道路に採用決定される

名神高速道路に繊維網使用の落石防止網使われる（39年4月「スロープネット」の名称で発売）

青森営林局にタコ式雪崩工法を提案

エイトロープ用「立型編ロープ大型製造器・TOSCO」完成、世界最大36インチ

取締役副社長幅野禎太郎、北京・上海の日本工業展覧会へ出張

国鉄施設局、四国の土讃線で新型落石防止柵の試作品（当社ほか４社）を公開実験

ＰＲ映画「日本のワイヤ」完成

この年、長大橋用5mm高抗張力ワイヤの開発に着手

ストーンガード、雪崩防止にも使用される

オートロープ開発

34年12月の発売から38年10月までに「ガードケーブル」28万8,100m納入

昭和39年

㈱東綱磐田製作所（極細ワイヤロープ製造）設立

落石防止網の規格仕様決定、「ロックネット」と名付け発売開始

東綱磐田製作所竣工式

東洋製綱㈱（ワイヤロープ製造）と合併し、泉佐野工場を設置

大和製綱、東洋製綱に社名変更

東京ロープ関連労働組合協議会結成（初代会長坂田勝見）

恵信工業、東綱橋梁に改称

新東綱会発足

黒石営林署と「タコ式スノーガー」ド実地試験始める（青森テレビ報道）

この年、LCRを使用した「タイロープ」開発

「ベルトコード用ブラス鍍金」開発

AISI規格による平均抗張力175kg/mm²の試作に成功

６月末で機工製品関係の累積売上高１０億円を突破する

昭和40年

HITAC201型電子計算機、本社に導入（受注、生産、売上統計表の作成）

大地震後の新潟港復旧に「タイロープ」納入（新潟臨港海陸運送）

東綱磐田製作所、「インナーワイヤ」の生産を開始

東綱磐田製作所、「ホースワイヤ」の生産を開始

東綱橋梁、第１号橋として宇都宮市の「徳次郎歩道橋」を製作

東綱磐田製作所、「スチールタイヤコード」の試作開始

昭和41年

新大日製綱、赤穂ロープに改称

大阪支社を大阪事務所と改称

組長制度を改正し鋼索作業長、班長制度実施（繊維索関係は12月21日 実施）

三木賞制定（42年4月1日 実施）

ワカメ養殖用需要活発でトスコ１７インチ機、蒲郡工場に設置

北海道大学天塩演習林で「タコ式」「柵式」「ネット式」スノーガードの実用テストを行なう（～42年5月）

ZD運動キックオフ

この年、東京電力梓川発電所の索道用に鋼索の大量注文を受ける

社団法人金属表面技術協会よりアルミ鍍金法の技術開発で「大塚賞」を受賞

プラス岩糸（鉛線入合繊岩糸）を製品化

昭和42年

大阪事務所を南区三津寺町より東区南本町のユーマンビルに移転

東新鋼業、アフタードローワイヤの伸線作業開始

創立80周年記念日

積雪地用に「着脱式ガードケーブル」発売開始

ガードフェンス（市街地用歩車道分離柵）発売開始

東新鋼業、連鋳線材の圧延を開始

川崎工場敷地を神奈川県と川崎市へ売却内定（12月5日 売買契約締結）

身分呼称を廃止する

茨城県開発公社と土浦工場建設用地の売買契約を締結

ガードケーブル東名型中央分離帯の実車実験を川崎工場内で行なう（～12月）

東綱橋梁、初のPWSを使用した予野吊橋（白拍子橋）を受注

「シングルロック」でペンダントロープの実験開始

この年、ベスレヘム社から「PWS」の技術を導入する

無停止式巻取機（オートスプーラー）を導入する

トスコ29インチ（20H）機、ノルウェーへ初輸出

５掛（QC、能率、コスト、PM、安全衛生）教育の開始

「ポケット式ロックネット」開発

昭和43年

土浦工場起工式

東綱磐田製作所を東京製綱磐田製作所に改称

富士製鐵名古屋製鐵所でPWS展開実験を公開

蒲郡工場を分離独立させ、東京製綱繊維ロープを設立（繊維索網製造）

東綱商事を改組し、当社に営業部を復活、それに伴い大阪、福岡営業所を新設

「ミニポケット式ロックネット」を発売開始

「スノーフェンス」発売開始

川崎、泉佐野、小倉工場にオフィスコンピューターTOSBAC-1100型を導入

ブラス鍍金ラインをブラスタンク攪拌式・超音波製造方法に改良

土浦工場上棟式

この年、「新エース延縄」を製品化

「ナイロン安全ネッ」ト発売開始

「ポールパイル用PC鋼線」の生産開始

昭和44年

東京製綱繊維ロープ、麻ロープのJIS表示認可工場となる

土浦工場、新設機械設備により一部稼働開始

川崎工場の土浦移転に伴い川崎市内に京浜倉庫開設

法面保護緑化促進用「TASネット」発売開始

運輸省第５港湾建設局金城埠頭より「タイロープ」受注

「プッシュプルケーブル」の生産開始

東新鋼業、圧延機改造工事完了（500kg/束、月産能力7,500t）

日本特殊鋼具、日本特殊合金に改称。豊橋市に合金工場新設

本社の電子計算機、HITAC201型より8210型に変更、データライターによる工注のテレックス手配実施

泉佐野工場、PC新工場稼働、本格的対米輸出開始

川崎工場から土浦工場への移転完了

この年、日本万国博覧会のお祭り広場（PWS・102使用）と久保田館（PWS・61使用）完成

昭和45年

赤穂ロープの経営権、富士製鐵より当社へ移管

取締役社長青木好磨、モスクワにて開催の日本産業見本市へ出発

東京針金工業、日東麻綱を合併

土浦工場（鋼索鋼線、道路安全施設等製造）竣工式

新日本製鐵、神戸製鋼所と赤穂ロープの裏山で、「中央分離帯用ガードケーブル」の実車衝突実験実施（～5月28日）

東京製綱スチールコード㈱（スチールコード製造）設立

モノロープのスウェージ式製造技術確立

泉佐野工場の新ビード工場稼働（能力350t／月）

東京製綱スチールコード起工式、第１期300t計画の工事に着手

㈱東綱機械製作所（鋼索鋼線製造用機械製作）設立

ＰＲ映画「ロープ＆ロープ」製作

この年、土浦工場NPC 2,000t／月体制確立）

昭和46年

関門橋用メインケーブル、土浦工場で製作開始

ラングバイン方式の新式ブラス鍍金装置導入

大阪ロープ工業（ワイヤロープ製造）を合併

札幌、名古屋営業所新設

札幌市内に白石倉庫開設

東京製綱スチールコード、第２期700t計画の工事に着手

社内報『ろおぷ』発刊

この年、定置網用に「パラエイトロープ」開発

鉛線入りナイロン糸による「ナイロンエースネット」開発

12打ロープを製品化

海上保安庁対馬電波塔支持索用LCR受注

昭和47年

仙台市内に仙台倉庫開設

名古屋市内に名古屋倉庫開設

東京製綱スチールコード、第１期生産目標達成（304t）

エンカグランツストフ社と相互技術供与協定に調印

ロックマット（海岸築堤用）、茨城県鹿島港で実験的に採用される

東京製綱繊維ロープ、合繊ロープのJIS表示認可工場となる

東京製綱スチールコード、ダイヤモンドダイスより合金ダイスに全面切換

東京製綱繊維ロープ、豊川製網を合併し豊川工場とする

土浦工場、第２期工事に着手

水産用高抗張力トロールワープ製作

東京製綱スチールコード、第３期1,280t計画の工事に着手

東綱石油販売設立

昭和48年

本社の電子計算機、HITAC8210型より8150型に変更、データライターを伝票発行機システム２に替え端末機を整備する

国道26号線熊取で防音壁の実験を行なう（～4月6日）

「モノロープSP」開発

土浦工場にルフール社製４号炉設置

東新鋼業、伸線月産能力4,200tにアップ

新日本製鐵、神戸製鋼所、東伸フェンスと群馬県薗原ダムで落石実験実施

新日本製鐵、神戸製鋼所と赤穂ロープの裏山で「標準型路側用ガードケーブル」衝突実験実施

「スチールコード用ダブルツィスター」開発

東京製綱スチールコード、新日本製鐵釜石製鐵所と線材開発開始

漁業用トロールワープに「タフワープ」開発

「コンパウンドロープ」の需要活発で専用機41インチ×4F設置

50kV走査型電子顕微鏡導入

「モノロープEP」開発

東京製綱スチールコード、生産量1,000t／月達成

昭和49年

土浦工場にスウェージングマシン200t設置

東新鋼業、伸線月産能力4,600tにアップ

90mmモノフィラメント紡糸装置設置

三重加工場竣工式

小倉工場、6×37細物増産体制に着手

日本特殊合金へ経営参加

オーストラリアン ワイヤ インダストリーズ社より高速鍍金技術導入

タフレロープ開発のため二重竪型編索機設置

この年、鋼索 径62mmまで可能な大型疲労試験機設置

径130mmまで製造可能な超大型撚線機設置

超厚鍍金「ハイコートＳ」開発

下取巻取機「パターンレイ」を商品化

ダムの流木、流芥止め「ダスパー」製品を開発

昭和50年

「ボロナイジングダイス」製造技術確立

安宅産業ならびに安宅アメリカとALPS社に関する合弁事業契約に調印（ALPS社の株式60万ドルの内10万ドルを安宅アメリカより取得）

土浦工場「ケルナー式亜鉛鍍金炉」稼働

土浦工場の「PC鋼撚線」1,000t体制確立

土浦工場に「500tプリテンション装置」設置

この年、ナイロン、パイレン、テトロンそれぞれの二重組打索、日本海事協会より法定備品として承認される

「コンポーズロープ」を製品化

「クロメート防錆技術」を新日本製鐵と共同開発

「原糸吸光分析装置」と「超低温疲労試験機」設置

スチールコード用「オートスプーラー」開発

タフスーパーロープ開発

昭和51年

全国17ヵ所にファクシミリ設置

本社の電子計算機、HITAC8150型より8250型に変更。土浦、泉佐野、小倉工場に8150型を導入、オーダーエントリーシステム実施

東京製綱スチールコード、第４期1,730t計画の工事に着手

新製品開発のためエンジニアリング部を新設

取締役社長石平一郎、米オハイオ州アクロン市長から名誉市民の鍵を受ける

東京製綱スチールコードに電子計算機HITAC8150型を導入

この年、高周波高速ブルーイング技術確立

なぎさ型浮消波堤開発

「タフレロープ」の製造を開始

昭和52年

テトロンとナイロンの組合わせ二重組打索、日本海事協会より法定備品として認定（わが国初の異種組合せロープ）

90周年記念映画「TOKYO-ROPE」製作

スチールコード用高速ラッピング機（16,000rpm）開発

創立90周年記念日

大阪倉庫廃止

スチールコード用拡散鍍金技術確立

伊藤忠商事、安宅産業合併に伴い、ALPS社の株式を当社は36万ドル、伊藤忠アメリカは24万ドルを引継ぐ

この年、鋼索の生産を土浦、泉佐野の２工場に集約決定

ダイス放電加工技術確立

「ケブラーコンポーズロープ」、気象観測ブイロボット係留用に使用される

昭和53年

体質改善運動開始

「デコロープ」開発

「モノロープＴ」開発

ナイロンとパイレンの組合わせ二重組打索、日本海事協会より法定備品として認定

東京製綱繊維ロープ、豊川工場を閉鎖し網部門を蒲郡本社工場へ統合

「オートスプーラー」導入

泉佐野工場内に「機工センター」竣工

東京ロープ労働組合連合会を単一組織に改組。東京製綱労働組合となる

英・ストロングホールドインターナショナル社より「ストロングホールド工法」導入

この年、「東京製綱ヨットロープ」を製品化

タイロープTR開発

西宮球場と横浜スタジアムにステンレス製のバックネット納入

昭和54年

平和台球場にステンレス製のバックネット納入

リング組合せ型魚礁、足摺岬沖に設置

小倉工場、タイヤ用スチールコードの生産開始

海洋開発関係の「生簀、金網」販売開始

ダンピング問題表面化し対米輸出断念

「厚ネットグリーン工法」開発

ワイヤロープ設計の電算化確立

昭和55年

「ストロングホールド工法」による原子炉格納容器の確証実験を清水建設と行なう

広島球場に「ステンレス製バックネット」納入

浮消波堤（第１次分40m）熊本県御所浦町牧本地区に設置

土浦工場操業10周年記念式典挙行

「スパンライク糸」を開発

土浦工場のNPC用ヒートストレッチライン稼働

サカツシュ社（シカゴ）にALPS社の全株を売却

TCI TRADING CORPORATIONを設立

京浜倉庫を閉鎖し浦安倉庫を開設

「太径トヨロック」（65mm～180mm）加工技術確立

昭和56年

ケンタッキー州ダンビル市にATR Wire＆Cable Co.,Inc.（スチールコード及びビードワイヤ製造）設立

当社およびATR、ファイアストン社とFirestone Wire ＆ Cable社の買収契約に調印

テンションメンバー用に「ケブラーコンポーズ線」を開発

「キョーレックスロープ」を製品化

SUS外装・高耐食LCR開発

泉佐野工場に3,000tプレス機設置

東京製綱スチールコード、生産量2,000t達成

東京製綱磐田製作所、福昌公司を吸収合併

和歌山県加太森林公園に「厚ネットグリーン」18,670㎡納入

「キョーレックスロープ」、日本海事協会より法定備品として認可される

「タフロングスーパーロープ」（異形線ストランドロープ）開発

東京針金工業、ワイヤロープの製造を中止

リコールブイガイドロープに「ケブラーロープ」を使用

ダイパックの開発について新聞発表（販売開始）

昭和57年

「タイヤコード用バンチドコード（1×12）」の製造を開始する

熊本県御所浦町牧本地区の浮消波堤工事、総計232m完成

「ウルトラハイテンACSR」を試作

海上魚釣台、鳥取県気高沖に設置

泉佐野工場でロープ径100mmのトヨロック加工完成

TJK（自主管理活動）開始

東洋製綱、ワイヤロープのJISを取得

「光ファイバー用テンションメンバー」の製造技術確立

「通信線入りケブラーロープ」を開発

「タフミックスファイバー」の開発について新聞発表（販売開始）

この年、「タフエレベータロープ」を試作

昭和58年

光ファイバーケーブルの敷設に「ケブラー牽引ロープ」を使用

東京製綱磐田製作所、太平興産を吸収合併

土浦工場、中間原料の内作化100％実施

「タイヤコード用偏平オープンコード」の製造技術確立

土浦工場に3,000tプレス機を設置

ATR社、タイヤコードの生産能力を1,500t／月に増強のため600万ドル増資

東京製綱スチールコード、生産能力2,650t／月計画決定

サスミックスファイバーの開発について新聞発表（販売開始）

昭和59年

高耐食鍍金「ジンカール」を開発

日本特殊合金、蒲郡市に新工場竣工

東京製綱スチールコード、生産量2,800t達成

タイヤコード用オールハラセ（1×27）の製造技術確立

東綱橋梁、香港文化センターの吊屋根工事一式を受注

この年、ニュー パラレル ワイヤ ストランド開発

昭和60年

スチールコード用ウルトラハイテンコードの製造技術確立

東京製綱スチールコード、生産量3,000t／月達成

日鐵ロープ工業㈱（ワイヤロープ製造）を吸収合併

取締役会長小林公一、勲三等瑞宝章を受章

この年、タフエレベータロープを製品化

昭和61年

カーボンファイバー・コンポジット・ケーブル（CFCC）の開発について新聞発表（販売開始）

この年、「タイロープTP」を開発

昭和62年

創立100周年記念日

東京・丸ノ内パレスホテルにおいて創立100周年記念祝賀会挙行

大阪府高石市・羽衣荘において創立100周年記念祝賀会挙行

昭和63年

本州四国連絡橋 児島・坂出ルート全面開通

昭和64年
平成元年

横浜ベイブリッジ開通

平成4年

「斜張橋用ケーブル（NEW PWS）」の長尺化技術を確立

平成5年

横浜ランドマークタワーオープン（高速エレベータロープ納入）

平成6年

独身寮「東京ロープ柏寮」竣工

平成7年

「ジンカール10」生産開始

難自転性ロープ「IWSCロープ」を開発

本州四国連絡橋 神戸・鳴門ルート全面開通
・明石海峡大橋（吊橋） ・大鳴門橋（吊橋）

白鳥大橋（吊橋）開通（北海道室蘭市）

カーテンネット工法を発表

平成11年

法面上の転石や法面自体に動きや変形が生じたことを表示板によって知らせる「TSK落石検知装置」を開発、販売開始

泉佐野北工場再開発事業「ショッパーズモール泉佐野」竣工

㈱東京製綱磐田製作所閉鎖

東新鋼業㈱事業閉鎖

平成13年

トーコーテクノ㈱（土木建築工事）設立

アクリル板の日本国内独占販売契約をレーム社と締結

東綱商事㈱を合併

経営改善対策「新生21計画Ｖプラン」スタート

小倉工場閉鎖

「タフコーティッド」の販売開始

平成15年

泉佐野工場を堺工場に集約

東綱機械製作所にて「小型ワイヤソー」開発

ATR会社更生手続き申請、清算

平成17年

FATZER 社(スイス)製「索道用樹脂芯入りワイヤロープ」販売開始

ワイヤロープ総合メンテナンスシステム「SEMSOR」開発

玉掛索用高強度交差よりロープ「ハイクロスロープ」販売開始

カザフスタン駐在事務所開設

平成22年

東京製綱（上海）貿易有限公司設立

東京製綱（常州）機械有限公司（ワイヤソー製造）設立

東京製綱マレーシア株式有限責任会社（ソーワイヤ製造）設立

ロシアの首都モスクワにモスクワ駐在事務所開設

香港駐在事務所開設

ワイヤロープ断線検知装置「ワイヤロープテスタ MF-550」を発売

玉掛索用高強度ケーブルレイドロープ「柔（やわら）」販売開始

平成24年

創立125周年記念

モスクワに東京ロープエンジニアリング有限会社設立

東京製綱（香港）有限公司設立