10月4日:日刊産業新聞に掲載されました!
重量物吊り金具世界トップシェア
米クロスビーと代理店契約
中村工業、今月から販売開始
ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市、中村哲也社長)は、造船や建築現場などで使用する重量物の吊り金具で世界トップシェアの米国クロスビー社(本社=オクラホマ州)と、シャックル等金具の販売の国内総代理店契約を締結し、今月から本格的に販売を開始した。
クロスビー社は従業員数が1500人、世界7カ国に拠点をもつ創業約180年の老舗メーカー。吊り金具の世界的トップブランドとして品質および技術開発に定評があるが、日本国内での知名度はこれまであまり高くなかった。同社では安定した需要が見込める日本市場に本格参入するために、ワイヤロープ専業メーカーとして数多くの顧客や実績を持つ中村工業との業務提携に至ったもの。
中村工業側でも、世界一の品揃えを誇る同社との業務提携により、取り扱う製品が大幅に増強されるため、売上拡大につながるだけではなく、自社製品であるワイヤロープにとっても造船、ゼネコン業界など、これまで未開拓だった新しい市場への参入の機会が増えると見込んでいる。
商機拡大に向け、神戸市東灘区深江浜に敷地面積約2500平方㍍、建築面積約800平方㍍の神戸倉庫の新設に伴い、世界最大級の6000㌧油圧プレスやショールームも設置する。年内には竣工を予定しており、来年から稼働を開始する。同社では、「今後、シャックル等金具の販売で年間1億円の売上目標を達成するため、営業体制を強化していく」(中村社長)としている。