「素線一本で製造すれば高強度なものになるのでは?」の回答
Q:ロープは素線をよりあわせていくことで強度が低下してしまうそうですが、よりあわせずに素線一本で、6ミリ・9ミリ・12ミリ等というように製造すれば高強度なものになるのでは?
しかし柔軟性が低下する、コストがかかるなど問題が生じたりするのでしょうか?
A:素線径が太いほど、引張強さは低くなります。
例えば、5mm直径の素線なら165kg/㎟程度の強度(一般線材使用の場合)となります。
又そのときの線線材は13~15mm直径となります。このあたりが限界でしょう。
よって、細い素線を撚りあわせた方が、全体強度が高くなると考えられます。
曲げやすさは当然、ロープが有利。
疲労については数桁単位でロープが有利でしょう。