2月2日:鉄鋼新聞に掲載されました!

中村工業 神戸工場の試運転開始
ワイヤロープの加工能力拡大

ワイヤロープ加工および販売業の中村工業(本社・大阪市大正区、社長・中村哲也氏)は、新設した神戸工場の試運転を1日から開始した。ワイヤロープの切断や加工、大型製品の在庫および受注拡大を目指し、4月から本格稼働する予定。
同工場は敷地面積が約2500平方㍍、投資総額が約4億円で、兵庫県神戸市に1月に新設。100㍍のワイヤロープを1回で引っ張ることができるだけでなく、500トンほど在庫可能なスペースを保有する。また、今回の新設で世界最大となる6千㌧プレス機などを導入したため、同社のワイヤロープ製品の加工能力は一層向上する。

米吊り金具製品とセットで拡販
16日にクロスビー講習会
ソケット加工を実演

中村工業は世界大手吊り金具メーカーである米国・クロスビーCrosby)社の日本総代理店も務める。中村社長は「神戸工場には本社工場以上にクロスビー製品のシャックルを在庫しており、これから徐々に在庫の品種を増やす。また、クロスビー製品と当社のワイヤロープのセット販売などを模索している。港町である神戸に新設したことで、船舶・造船向けのワイヤロープおよび吊り金具のより一層の拡販にも努めたい」と話す。
16日には同工場で第1回クロスビー講習会を開催する。同講習会ではクロスビー社員を招き、新たに取り扱う
ワイヤロック(WIRELOCK)」によるソケット加工を実演する。定員は50人。
同製品はワイヤロープのソケット加工時に注入する工程で使用する。日本では亜鉛や合金のメタルを使用するのが一般的だが、シンガポールや韓国では約90%が同製品を使用している。メタルの溶融や酸洗などの工程を省くことができ、加工時間の短縮や加工賃の削減につながる。それに加え、火を使わずに作業できるため安全性にも優れ、ワイヤロープへの熱影響などのダメージを与えない。
中村社長は「ワイヤロックなどを含めてクロスビー製品の知名度は日本では高くない。展示会や講習会、ダイレクトメールなどで拡販していきたい」と言う。
講習会の問い合わせは、中村工業大阪本社 ◇メール=i@rope.jp ◇電話=06-6551-3390 ◇FAX=06-6551-3396

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