「半差ししていないものを玉掛けで使用した場合の安全性について」の回答

Q:玉掛けワイヤーについて、ご教授して頂きたく。
台付ワイヤーとの違いについて
半差し2回入れるといれないとで、どの程度の違いが出るのでしょうか。なぜ、半差し2回入れていないもの(台付ワイヤー)は、玉掛けで使用すると安全性に問題があるのでしょうか。

A:加工効率は、端末加工の技能の巧拙とロープ径の大小によってばらつきがありますが、半差しが有るものと無いものとでは、破断荷重で約10%強度が低下します。
加工部とロープ本体部分の断面積の変化が(ヒゲの部分)大きくなることで応力が集中するためです。
法規によって半差し加工の無いものは玉掛索として使用することは禁じられています
(写真上:玉掛索 下:台付け 矢印部で切断する)img_lb0602_hikaku.jpg
【クレーン等安全規則第219条抜粋 】
アイスプライスは,ワイヤロープのすべてのストランドを3回以上編み込んだ後それぞれのストランドの素線の半数を切り、残された素線をさらに2回以上(すべてのストランドを4回以上編み込んだ場合には1回以上)編み込むものとする。

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